定型句「Karma’s a Bitch」

先日、ネットのコメント欄で「Karma’s a bitch, huh?」的なコメントを一日に二度も見かけました。これは何を隠そう、非常にテンプレ的なフレーズなんですよね。実際、海外ドラマで何度も登場するほどです。

そこで試しに字幕を調べたら、これが出てくること出てくること。

Karma’s a bitch.

The 100/Season 6/Episode 1

Karma’s a bitch.

9-1-1/Season 1/Episode 8

Karma’s a bitch, Tate.

American Horror Story/Season 1/Episode 5

Karma’s a bitch.

Brooklyn Nine-Nine/Season 3/Episode 11

Well, you know what they say, Harvey. Karma’s a bitch.

Suits/Season 7/Episode 11

これでほんの一部ですからね。悪名高いイディオムRain cats and dogsなんかよりは遥かに使われますね(笑)

最後の『SUITS/スーツ』なんて、you know what they sayですから、これが金言的に巷で言われているってことですよね。

「Karma’s a Bitch」の意味

でもぶっちゃけ、「Karma’s a bitch」の意味分かる日本人ってあまりいないと思う。だって、英語の試験にはなかなか出てこないから(笑)

そこで今回は、この頻出する謎のフレーズ「Karma’s a bitch」について見ていこうかなと思います。

その前に、まず最初に言っておかなければいけないこと。それは、「カルマさんはアバズレだ」という意味ではありません(笑) Karmaは人の名前っぽいし、bitchは女性への蔑称なので、そう思った人はものすごくいい線いってるんだけどね。

実際、このKarmaを名前と取るネタが『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』にあったので、ちょっと寄り道して紹介します。

ディスコで女性ホステスが隠れて客の酒のアルコール度数を上げてる場面。同僚の女性に「Karma’s a bitch」を言われてなんのことだか分からず、新入りのホステスの名前をカルマと勘違いします(笑)

女性1: Be careful. Karma’s a bitch.
女性2: Who’s Karma… that new girl?
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』で、
The Orange is a New Black [Credit: Netflix]

それでは正解ですが、ここのkarmaは「業、報い」の意味。つまり、悪いことしたらそれが自分に跳ね返ってくるってこと。東洋的な発想だけど、なんか海外でみんな使うんですよ。逆に、日本人で「業」なんて単語を日常的に使う人はいないですよね。その辺が文化ギャップがあって面白いところ。

だから、上の『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の例でKarmaを使っていたんですね。「隠れて客を酔わせようなんて悪いこと。そんなことしてると自分に跳ね返るぞ」と暗に言ってたのです。

それでは、もう一方のbitchの意味はなんでしょう? これは「嫌なこと、ムカつくこと」の意味。実は、この意味でのbitchは既にこのブログで紹介済みでした:

つまり、まとめると、「Karma’s a bitch」の意味は「業・報いってのは厄介なものだぞ」というわけですね。忘れた頃にやってきて破滅に導く、嫌なタイミングで自分に跳ね返ってくる、とかそんな感じですね。

だから、そういう自業自得的な報いを受ける状況になった人に対し、「それってkarmaだね」と指摘したりもします。

最後に

それにしても、なんで英語圏でkarmaがもてはやされているのか、日本人的には全く理解できませんね。Wikipediaにはkarmaはヒンドゥーや仏教由来とあるので、そういう東洋的な思想に対する興味があるのかもしれませんが。

そういえば、redditでいいねでもらえるスコアもKarmaという呼称でしたね。

ということで、今回は「Karma’s a bitch」についてでした。Karmaという名前の女性が本当に居たら、使用には気をつけなきゃいけないですね(笑) それでは〜