『ダイ・ハード』に出てくる卑語

今回はちょっと前に見返していた映画『ダイ・ハード』にあった危機一髪なシーンから。主人公のマクレーン含め、登場人物がどんな罵り言葉を叫んでいるか・呟いているか見てみます。

映画とか海外ドラマを英語で見てる人にはおなじみすぎるかもしれませんね。

まずは、初代『ダイ・ハード』で、テロリストに追い詰められ、泣く泣くエレベータシャフトを下がっていくマクレーン。

ここの「Oh, fuck」は、一難去ってまた一難の「クソ、またかよ」とも取れますし、己のツキの無さを呪っている風にも聞こえますね。いずれにしても、この絶望的場面で婉曲表現を使う人は居ないはず。

マクレーン: Oh, fuck
映画『ダイ・ハード』で、エレベータシャフトを下がっていくマクレーン
Die Hard [Credit: 20th Century Fox]

次も『ダイ・ハード』で、消火ホースを体に巻いて、ビルの屋上から飛び下りるマクレーン。直後ビルの屋上が大爆発し、下の見物人は「Holy shit」と驚きます。Holy ○○で驚くのは以前別のブログ記事で調査したことがあります。

ちなみにこの場面、飛び降りる直前のマクレーンは「Oh, John, what the fuck are you doing? How the fuck did you get into this shit?」と、こちらも自分の運の悪さを呪っていますね(笑) the fuckは粗野な強調、shitは最悪の状況、災難という意味です。

見物人: Holy shit.
映画『ダイ・ハード』で、マクレーンはビル屋上から飛び降りる
Die Hard [Credit: 20th Century Fox]

今度は続編の『ダイ・ハード2』から。コックピットに隠れているマクレーンですが、テロリストに手榴弾を投げ込まれます。手榴弾が目の前に転がり込んでくると「Oh, fuck」です。これも上に出した初代『ダイ・ハード』と同じ意味ですね。

マクレーン: Oh, fuck
映画『ダイ・ハード2』で、コックピットに手榴弾を投げ込まれるマクレーン
Die Hard 2 [Credit: 20th Century Fox]

次は舞台換わってニューヨークを駆け巡る『ダイ・ハード3』から。テロリストに捕まって、爆弾に巻きつけられてしまったマクレーンとゼウス。なんとか脱出しようと、腕に刺さっていた金属片を口で抜きます。その際に「Oh, fuck. Shit」です。痛みに耐えるのと共に「畜生、なんてこった」という感じ。

マクレーン: Oh, fuck. Shit.
映画『ダイ・ハード3』で、マクレーンとゼウスは爆弾を巻き付けられる
Die Hard 3 [Credit: 20th Century Fox]

最後は『ダイ・ハード3』の最後の場面。マクレーンがヘリでテロリストのアジトに乗り込むと、逆にマシンガンで撃たれてしまいます。パイロットの「Oh, shit」に対し、マクレーンがどういう意味か聞くのが以下の場面。

映画、海外ドラマでパイロットが「Oh, shit」言ったら、十中八九そのヘリは墜落しますね(笑)

パイロット: Oh, shit.
マクレーン: What do you mean, “Oh, shit?”
映画『ダイ・ハード3』で、マクレーンの乗ったヘリが墜落する
Die Hard 3 [Credit: 20th Century Fox]

ということで、結局、fuck, shitのオンパレードなのでした(笑) まあ、知ってる人には目新しいことはありませんね。

でも、自分は今回初めて『ダイ・ハード』シリーズを英語で見たので、こんなに罵り言葉が出て来てたのかと逆に驚いてしまったんです。

というのも、私が普段見るテレビ番組では、fuck, shitというのは放送禁止用語なので、あんまし見かけないんですよね。

その辺の事は、以前レビューしたEnglish as a Second Fxcking Languageに書いてあるので、興味があれば読んでみるのも悪くないでしょうね。

皆さんにおかれましても、昔日本語で見た映画を改めて英語で見てみると新しい発見があるかもしれませんので、試してみてはどうでしょう? 話の筋は覚えているので、ハードルは低くなってるはずです。

それでは、また〜