定型句の「Well played」には日常会話では面白い使われ方があって、敵対する相手等にうまいことしてやられた、出し抜かれた時によく出てきます。

日本でもコテコテのボスキャラが主人公にちょっと痛めつけられたら

小僧、なかなかやりおるな

とか言うと思いますけど(笑)、この「なかなかやる」ってのがwell playedに近いと思います。手放しで敵を称賛してるわけじゃないのも同じですね。相手が思った以上に手練れだったのです。

このwell playedは海外番組では幅広いジャンルで出てきますが、検索するとシットコムの『ビッグバン★セオリー』では、次の2つのシーンで使われていました。

まずは、シェルドンとペニーが喧嘩するエピソード。二人の応酬が激しくなってくると、レナードは仲介とばかりにペニーに一計を授けるのですが、それがシェルドンの母親に言いつけるなのでした(笑)

シェルドンは不承不承ペニーに謝りますが、最後にこのwell playedを捨て台詞的に吐いています。なお、この後、スパイダーマンでおなじみ「With Great Power Comes Great Responsibility」が続きます(笑)

シェルドン: Penny…
ペニー: Yes?
シェルドン: Well played.
『ビッグバン★セオリー』で、シェルドンとペニーは大喧嘩して、レナードの一計で母親が仲裁に入る
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

次はシェルドンが知った秘密を聞き出そうとペニーがする回。シェルドンはなかなか口を割りませんが、ペニーがうまいこと(実際は、シェルドンは自爆するのですが・・・)言うと、シェルドンは秘密を話さざるを得なくなります。もちろんシェルドンはwell playedですね。

シェルドン: Well played.
『ビッグバン★セオリー』で、シェルドンからハワードの父の手紙の内容を聞き出そうとするペニー
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

次のミュージカル・ドラマ『glee/グリー』でのウィルとスーは方や弱小合唱部、方やチアリーダー部と敵対関係にありますが、ウィルの一計でスーはチアリーダー部を追い出されます。次のその直後のシーン。スーは学校の廊下を歩いてウィルに近づきながら、well playedです。相手を褒めてはいますが、次回また何かをしてきそうな雰囲気が漂っていますよね。完全に降伏はしてません。

スー: Schuester. Well played, sir.
『glee/グリー』で、
Glee [Credit: Fox]

お次は『ブレイキング・バッド』。ウォルターが酒場で酒を飲んでいると妻のスカイラーから電話がかかってきます。ウォルマートに今買い物に行くところと嘘を告げ電話を切ると、それを横で聞いていた男性客がWell playedです。こちらは敵対関係などないので、「うまくやりましたね」と素直に褒めていますね。このように、同じフレーズでも、相手との関係で意味合いは変わってきます。

男性客: Well played.
『ブレイキング・バッド』で、
Breaking Bad [Credit: AMC]

最後は、近未来のアンドロイドが闊歩する世界を描く『ヒューマンズ』から。女性主人がアンドロイドにかかっている曲の感想を聞くと、アンドロイドはwell playedです。もちろん、ここでは「上手に演奏されている」方の意味ですね。上とは全く別の使われ方ですが、文脈によっても意味合いが変わることを示すため、このセリフも追加してみました(笑)

女性: What would you say if I asked what you thought of this music?
アンドロイド: I’d say it’s very well played.
『ヒューマンズ』で、ミアに音楽の感想を聞くローラ
Humans [Credit: Channel 4]

以上、今回は「well played」について見てみました。相手にうまいことやられた時のセリフなので、使う方にはあまりなりたくないかな?(笑)

なお、相手にうまくやられた時は、フランス語の「touche(touché)」もよく使われますので、こちらも余裕があればチェックしてみてください。フェンシングで一本取らるところから来てるので、日本語だと「参った」といったニュアンスです。それでは〜