謎フレーズ「a lot of me」

今回はちょっとした小ネタ。

先日、YouTubeのCNNのクリップ(どれだかは失念)を見ていたら、「a lot of me」なるフレーズが出てきて、ちょっとびっくりしてしまった。だって、a lot ofは学校で習ったように「たくさんの」の意味だよね。だから一瞬、「たくさんの私って何?」ってなるでしょ。分身でもしてるの?って感じ(笑)

でも、ちょっと冷静になって考えたら理屈が分かりました。この時の動詞がaskだったのが重要なのでした。

具体例で見ていきましょう。といっても、どのCNNの中に出てきたかは分からないので、『グレイス&フランキー』にあった同じようなセリフを取り上げます:

You’re asking a lot of me.

Grace And Frankie

はい、a lot of meですね。自分は一人なのにa lot ofなもんだから、初見だと意味が取りにくい。

でも、動詞ask

ask … of (人)

っていう使い方があるのを知ってれば、これは単に「私にたくさん尋ねた」と言ってるだけですね。「(分裂した)たくさんの私に尋ねた」のではないんです。

『GOTHAM/ゴッサム』の例

以下の『GOTHAM/ゴッサム』でも、女性がブルースに同じようなフレーズを使っています。ここも質問攻めにした感じですよね。それでもやっぱ、a lot of youは変な感じがするけど(笑)

I know we’ve asked a lot of you.
『GOTHAM/ゴッサム』で、ブルース・ウェインに質問攻めにする女性
Gotham [Credit: Fox]

英語入試試験のパズル感

こんなのが英語入試試験の穴埋めとか、整列問題に出てきたらちょっと難しそうだよね。私は解ける自信はないかな。だって、a lot of meって絶対ありえない気がしちゃうから。

でもさ、「そんなパズル的な問題解けてどうなんだ?」「英語でコミュニケーション取るのとどう関係があるんだ?」って疑問もぶっちゃけありますよね。実際、手元の海外ドラマ字幕DBでは上の2件しかこのa lot of me(you)は出てきてないので、かなりのレアケース。

こんな馬鹿げた受験英語の問題よりも、海外ドラマを英語で見てるほうが遥かに有意義だし、生きた英語の勉強になることは間違いないですね。

それでは、また〜