新型コロナニュースで出てくる不思議な英単語「Jab」

最近のコロナ禍での大きな話題と言えば、コロナワクチンの登場ですよね。世界で接種が一斉に始まっており、人々にはLight at the End of the Tunnelとして捉えられております。

そんなニュースを見ていくと、ある不思議な単語がよく登場します。それが「jab」です。

ね、そこら中jabだらけ(笑) このjabは「注射」の意味で使っていますね。

私自身もこの事実を知って、思わずツイートしてしまいました。だって、普通shotだと思いますよね?

辞書に[英]とあるので、この注射のjabは英国英語ですね。

日本語でジャブはボクシング

ところで、jabはジャブ。既に日本語にもなっているボクシングの鋭いパンチの「ジャブ」ですよね。だから、英語の「jab」自体には、注射も考慮すると、鋭い一突き的な意味があることが窺えます。こういうビジュアル化は、英単語の意味を覚える上で非常に役に立ちます。

ボクシングでパンチする女性
Photo by Natalie Runnerstrom on Unsplash

redditでの議論

そんなこんなで、私は新しい語彙「jab」を覚えられて満足していたんですけど、満足できない人が居たんです。それも大手掲示板redditに(笑) 老女が二度目のコロナワクチンをイギリスで最初に受けたというニュース。

American here. Why are they using this term so much? “jab”. Is that a British English thing?

アメリカ人だけど、なんで「jab」って単語をそんなたくさん使うの? 英国英語のなんかなの?

はい、アメリカ人が登場して疑問。まさしく、私が最初に感じたのと全く同じこと。

親切な英国紳士(?)が回答してくれます:

Yes, it’s a colloquialism here (i.e: getting a flu jab)

そう、ここでは話し言葉なんだ(例:インフルエンザのjabを受ける)

ということで、日常会話で使われるんですね。別のアメリカ人が返事:

Cool because as an American I see jab and think why would you punch a little old lady.

いいね。アメリカ人としてはjabって単語を見ると、小さな老女がパンチされているのを想像しちゃうから。

女性にパンチされる男性
Image by Ryan McGuire from Pixabay

と、やっぱし「ジャブ=ボクシング」ですよねーって感じ(笑) これにユーモアたっぷりに混ぜっ返すユーザーが出てきます:

Haha what do you think about “shot” then?

ははは、それじゃあ「shot」なら何を想像する?

これはうまい返しですね。老女は一体何をされるんでしょう?(笑)

lol true, but shot is more colloquially used in US.

大笑い、本当に。でも、shotはアメリカではより日常的に使われるんだ

ということで、アメリカでは注射は「jab」ではなく「shot」が普通なんですね。

ということは英国人からすれば、shotって単語が使われると、小さい老女が撃たれる画像をイメージするんでしょうか・・・(笑)

こんなredditの記事で英国英語とアメリカ英語の違いに出会えるなんて、なかなか面白かったので今回紹介してみました。

私の英語はアメリカン

ところで、私はこのスレッド読んでいる時にアメリカ人側に強く感情移入してるんですよ。だって、shotが普通に感じて、逆にjabって用法の方が不思議に響くので。老女がshotを受けても、銃で撃たれているとは想像しませんが、jabならパンチ受けてる気がしますもん(笑) でも、それはすなわち、私の英語がアメリカンであることをも意味しています。

昔は別にアメリカンな英語になりたいとか思わなかったけど、見ている海外ドラマの9割以上はアメリカンなので、自然とアメリカ英語が身に付いたようですね。そういう意味では、私の英語の先生はアメリカドラマと言えるかも?

それでは、また〜