「ルーピー」の意味

一昔前、鳩山由紀夫氏が首相をやっていた時ですが、彼が海外で「ルーピー」と呼ばれて、それが話題になったことがありましたよね。ルーピーの意味は「頭が変な、変わった」。それからしばらくはルーピーと呼ばれ続けた気がします。

『ビッグバン★セオリー』での「Loopy」

そんなルーピーが、先日『ビッグバン★セオリー』を見直していた時に出てきてびっくりしてしまった。

レナードがシェルドンのことを研究室に現れた時loopyだったと言うシーン。

レナード: You did seem a little loopy when you showed up at the lab.
『ビッグバン★セオリー』で、レナードはシェルドンがルーピーだったと言う
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

「ルーピー」 = 「Loopy」

この瞬間、このloopyが鳩山首相がそう呼ばれていた大昔の事実と結びついたの。なんだ、「ルーピー」って「loopy」かよ!って(笑)

だって、「loopy」という綴りは、明らかに「loop」から来てるの分かるじゃん。そして、loopは輪っかの意味。だから、loopyに頭クルクルの意味があるのは妙に納得できるんです。でも、カタカナの「ルーピー」という文字だけからは、まったくそんなこと読み取れてなかった。ほとんどの人がそうだと思う。その瞬間初めて、自分の中で点と点が線になったの。

こういう気付きって嬉しいと同時に、もっとはやくカタカナの「ルーピー」がloopyと知れていたら良かったのにと損な気分にもなってしまう。でも、今回気づけたのでOKとしましょう。

loopy

(スラング)ばかな、狂った、酔った。

(slang) Idiotic, crazy or drunk.

海外ドラマでの「Loopy」

さて、こういうボキャブラリに出会った時は現実世界で実際使われているかが気になるところですが、そんな時自分は海外ドラマの字幕でよくチェックします。まあ、海外ドラマで普通に使われているなら、一般人も使っていると見ても良さそうだからね。

そこで、このloopyも出てくるのかチェックしてみると、頻度は多くはないけど、そこそこ出てくるようです。

『ギルモア・ガールズ』の例

例えば、次の『ギルモア・ガールズ』では、レーンの母のことを「loopy」と言うローレライの場面。というのも、愛娘ローリーのことをキス好きと言い出したから。

ローレライ: because you’re sounding a little loopy to me.
レーンの母: Loopy? What’s loopy?
『ギルモア・ガールズ』で、ローレライはレーンの母が頭おかしいと感じる
Gilmore Girls [Credit: The WB]

『モダン・ファミリー』の例

他にも『モダン・ファミリー』では、ジェイがフィルのことを少し「loopy」と言います。

ジェイ: He’s a little loopy.
『モダン・ファミリー』で、ジェイがフィルのことをルーピーと言う
Modern Family [Credit: ABC]

という感じで、そこそこ出てきてるんですよね。よし、もうバッチシ覚えてしまったぞ(笑)

ついでに言えば、上の3例ともに偶然だとは思いますが、全部a littleが前についてますよね。強く響かないようにしているわけですね。

なお、loopyには、文字通り「輪っかの、輪っかが多い」の意味もあるようです。

次の『ビッグバン★セオリー』では、そっちの意味の(物理的な)loopyを使っていました。もちろんこれは、Loop quantum gravityはloopyと響くというダブルミーニングですけどね(笑) それでは〜

レズリー: Loop quantum gravity is the future of physics.

レナード: Sorry, Leslie, I guess I prefer my space stringy, not loopy.

The Big Bang Theory