「Viable」の意味

viableと言えば、「実行(実現)可能な」と言う意味の、英語勉強する上で上級者の入口辺りに出てくる単語ですよね。通常は、計画などがviableかどうかという文脈でよく出てきます。

例えば、『ビッグバン★セオリー』のシェルドンは「話したくない」と言う回答も可能とviableを使っていました

シェルドン: Would you like to talk about it? And keep in mind that “no” is a perfectly viable answer.
『ビッグバン★セオリー』で、シェルドンは話したくないとう回答もOKにする
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

と言っても、会社の命運をかけた一大プロジェクトでは、「失敗」はviableでないことがほとんどですけどね(笑)

「Viable」が持つ別の意味

さて、このviableですが、たまたま辞書で引いてみたら面白い意味が載ってました:

viable

〔胎児 ・新生児 などが〕生きていける、生存能力のある
英辞郎

えー? 「生存可能な」ってどこから出てきたの?って感じじゃない? 

そこで、viableの語源を調べたら

viable

early 19th century: from French, from vie ‘life’, from Latin vita.
New Oxford American Dictionary

という具合で、lifeから来てるのが判明しました。それなら「生存可能な」って意味も出てくるよね。というか、そもそも「生存可能な」が元々の意味で、そこから転じて「実行(実現)可能な」の意味が出てきたってことですね。

幻の「生存可能な」のviableを探して

でも、ぶっちゃけ、「生存可能な」の意味でviableが使われる場面なんて、海外ドラマの中で聞いたことないんですよ。そこで、頑張って調べたら、一つだけ見つけられました。それが一世を風靡した海外ドラマ『24』の一場面。女性がジャック・バウアーの様態を電話で報告するんですけど、バウアーはviableと言うんですね。つまり、昏睡状態で倒れてるけど、バウアーは生存可能なんですね。

女性: Bauer is viable, but you’ll need to secure a facility.
海外ドラマ『24』で、ジャック・バウアーが昏睡状態
24 [Credit: Fox]

でも、見つけられたのはたったこれ一件なので、「生存可能」の出現頻度は相当低そうです。

最後に

今回見たviable、元々の語源はlifeから来てるのに、そちらの意味が殆ど使われないってのも面白いですよね。

ところで、vitaに生命の意味があると知って調べたら、viで始まる似た英単語が結構ありますね。

  • vitality…生命力
  • vigor…活力
  • vivacious…生き生きとした

全部生きることに直結してるー。だからそういう意味では、viableの方が元々の意味を失った特別な単語なのかもしれません。

こんな風に、語源を調べると面白い発見があるので、個人的にはおすすめです。英語学習のviableなオプションとしてどうでしょう?(笑) それでは〜