「シ」が「ティ」になる不思議

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいしますね。

さてさて、年末アニメの『ヒルダの冒険』を見ていたら、面白いシーンがありました。ヒルダの友達デイビッドが合唱団の試験を受ける前に音程を合わせるシーン。笛の音でドの音を確認し、ドレミファソラと音階を上がっていきますが、なんと 「シ」のところで「ティ」 になるんです(笑)

デイビッド: Do re mi fa so la ti do
『ヒルダの冒険』で、デイビッドが歌う前に音程を合わせる
Hilda [Credit: Netflix]

これは『ヒルダの冒険』だけじゃなく、他の番組でも同様。英語だとドレミファソラシドの「シ」は「ティ(ti)」なんですよね。

全員: Do re mi fa so la ti do
『glee/グリー』で、みんなで合唱
Glee [Credit: Fox]
シェリル: Do, re, mi, fa, so, la, ti
レイ: No, no, no, no! Again!
『アーチャー』で、シェリルはレイと歌の練習
Archer [Credit: FX]

地域とか方言とか関係なく、日本語だと絶対「ドレミファソラシド」ですよね? これって何なんでしょう? また日本語だけ特別なパターンでしょうか?

ドレミ:英語だけの慣習

そこで調べてみると面白いことが判明。

音名・階名表記

「ドレミファソラシ」の問題点

聖ヨハネ賛歌のラテン語歌詞に起源をもつドレミ唱法(ドレミファソラシ)は、ソルフェージュの上で非合理的であるという欠点が次のようにある。

子音の重複:sol(ソ)とsi(シ)がともにsで始まるため、頭文字での略式表記が不便である。そのため英語ではsiをtiとする。これにより、ドレミファソラシの頭文字だけをdrmfsltと略して書くことが可能になる。

つまり、ソとシが子音/s/でダブってるから、英語では意図的に/s/を/t/にしてるんですって!

ということは、日本語のドレミファソラシドの方が本来の音に近いという意外な結果です。いつもと逆のパターン。

「レ」と「ラ」はOK

ところで、子音のことを言うなら「レ」と「ラ」も被ってるんじゃね?と思ったそこのあなた。あなたは私ですか(笑) 私も一瞬そう思いましたが、よく綴りを見て下さい:

do re mi fa so la ti do

なんと/r/と/l/ときっちり分かれているんですね。これは日本人が苦手なところだ・・・。

でも、英語話者の「do re mi fa so la ti do」をよく聞くと、たしかに最初のレは巻き舌的な音(ドゥレ)になってるのが分かりますね。もしかしたら、ドレミファソラシドの発音を練習すれば/r/と/l/の区分に強くなるとかあるかな?(笑)

ヘヴンズ・ゲートとの関連

いずれにしても、私はこのドレミファソラシドのことを調べていたら、昔あったヘヴンズ・ゲートというカルト宗教団体⤴️のことを急に思い出してしまった。というのも、その教団の主催者二人が「Do and Ti」を名乗っていたのを覚えていたんです。ちなみに、このヘブンズ・ゲートはUFOが救いに来ると言って多数の信者が集団自殺した事件で有名で、よくドキュメンタリーなんかのテーマで取り上げられている。そこで恐る恐るDo and Ti二人のことを調べると、やっぱし名前はドレミファソラティドから来ていた。うーん、なんか鳥肌が立ってしまった。

ちなみに、日本語のWikipediaは「ドゥー・アンド・タイ」となっていて、ドレミファソラ「ティ」ドと関係ないおかしい発音になっていますね。まあ、Wikipediaもあまり信用ならない証左と言ったところでしょうか?

それでは、また〜