論理学では「A is A」という論理命題はtautology(恒真式)と呼ばれます。というのも、Aに何を入れても、この命題は真になるからですね。例えば、3=3ですし、犬=犬といった具合。

でも、今回紹介する定番フレーズ「Enough is Enough」は恒真式とは全く関係なく、単にEnoughを強調してるだけのフレーズ(笑) もう十分、我慢の限界だを意味するんです。

このフレーズが出てくるシーンを海外番組からピックアップしてみますが、どの場面ももうこれ以上我慢できないという限界に来てるのが分かります。

まず最初に、『ウォーキング・デッド』では、ガバナーとリックたちが一触即発の事態になりそれをなんとかしたいアンドレアですが、ガバナーの対決の意思が固いと見るや、enough is enoughと言ってからリック一行に会いに行くと言い出します。仲間の2グループが対立するのにもう我慢できないんですね。

アンドレア: I don’t know what you’re trying to prove, but enough is enough. I’m going to see them.
『ウォーキング・デッド』で、
The Walking Dead [Credit: AMC]

『ヒルダの冒険』では、毎晩街に鐘が鳴り響く状況が起こります。双眼鏡を覗き込むと、誰かが鳴らしているよう。それに我慢できなくなったヒルダはEnough is enoughと呟き、鐘楼に向かうのですが・・・

ヒルダ: Enough is enough.
『ヒルダの冒険』で、
Hilda [Credit: Netflix]

『ベター・コール・ソウル』では、ジミーが裁判長にまくし立てていると、それを聞いてた相手弁護士が立ち上がりEnough is enoughです。つまり、ジミーの舌先三寸に我慢できなくなったのですね(笑)

ジミー: No, no. It’s a trick. It has to…
相手弁護士: Enough is enough.
『ベター・コール・ソウル』で、
Better Call Saul [Credit: AMC]

以上のように、Enough is enoughはもう我慢出来ない時に使われるフレーズなんですね。この意味では、That’s itとほとんど同じですね。

ところで、このEnough is enoughが超便利なフレーズであるので、これをよく使う政治家がいるんですね。それが、バーニー・サンダースです。彼は2016, 2020年のアメリカ大統領選に出馬しましたが、Enough is enoughをキャッチフレーズとしてよく使っていました。もう国民は我慢の限界だと代弁してるんですね。

ということで、今回紹介したフレーズはEnough is enough。我慢の限界に来た時に使ってみて下さい。それでは、また〜