海外ドラマ宣伝ポスター上のキャッチコピー・惹句を鑑賞(3)
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海外ドラマの宣伝ポスター上に出てくるキャッチコピー・惹句第1弾、第2弾に続くシリース企画第3弾です。
海外番組等の番宣ポスターの名文句を集めて、溜まったら放出してるこのシリーズ企画。今回は一体どんな名言が出てくるのか!?
Pardon Her French
『エミリー、パリへ行く』からは「Pardon her french」。ドラマ内で、エミリーはフランス語が出来ないのにパリに出向になったので、このキャッチコピーは「彼女のフランス語が酷くてすみません」と読めますが、実はこれはダブルミーニング。Frenchには別の意味「汚い言葉遣い」があるからです。ただ、番組内でのエミリーの言葉遣いはそこまで酷くはなかったと記憶してます。
Every Hero Has a Code
『ウエストワールド』からは「Every hero has a code」。ここのcodeは行動規範の意味。つまり、ヒーローというのは何が正義で何が悪か判断する基準を持ってるってこと。当然、作家が頭を捻って絞り出したキャッチコピーなので、これも別の意味を持ってます。codeには別にプログラム・遺伝子情報の意味もありますよね。ソースコードっていうくらいですし。だから、ここでのダブルミーニングは、ヒーローが誰かにプログラムされているってこと。ドラマの内容と見事にマッチするようになっているんです(笑)
Hell Yes
『LUCIFER/ルシファー』からは「Hell Yes」。自分はこのポスターを最初見た時思わず吹き出してしまった。だって、この燃える椅子に座ってるルシファーがHell yesって言ってる姿を想像して(笑) このHell yesは意味合い的にはYesの強調ですね。もっと崩してHell yeahやもっと卑俗にFuck yeah!となることも多いです。このフレーズは、意気込みを表して何かに同意するときに使われます。例えばスポーツの試合前に「お前ら、今日こそはアイツラをぶちのめすぞ!」「Hell yeah!」とかいうパターンです。そして、もちろんルシファーなので、hell(地獄)が掛かっているという寸法です。
Chemistry Keeps Them Together
昔懐かしの犯罪捜査ドラマ『BONES -骨は語る-』からは「Chemistry keeps them together」。これも分かる人はニヤリとできます。まず大まかな意味は「chemistryが主人公の二人をくっつける」ですね。問題はchemistryの意味。まずは学問の化学。この番組は科学捜査モノなので、ドラマ内で化学が重要な要素の一つです。更にchemistryには相性の意味もあります。だから、相性が二人をくっつけるとも読めるんですね。このchemistryの使われ方は口語で非常によく出てくるので覚えて損はないはずです。
From the Ashes We will Rise
『ハンドレッド』からはFrom the ashes we will rise。直訳は「我々は灰から蘇るだろう」。皆さんなら、この惹句からどのような生き物を想起するでしょうか?
答えは不死鳥・フェニックスです。灰から蘇ることで有名。上の番宣ポスターもそう思うと、不死鳥っぽく見えますよね。
なお、このフェニックスは日本語だと蘇ることは蘇りますが、灰からというのがあまり言及され無い気がします。この辺の日本語と英語の差はなかなか面白い現象です。
Class Uncancelled
『コミ・カレ!!』からはClass Uncancelled。これは詳しい説明が必要な惹句です。まず、これはシーズン6のポスターで、実はこの番組ってシーズン1から5まではNBCで放送されていたんですよね。でも、シーズン6の前にあえなく打ち切り(cancel)の目に遭います。しかし、Yahooに拾われてそっちでシーズン6を続行できたのです。そのため、Class Uncancelledとメタな自虐ネタの惹句になっているというわけ(笑) でも、今現在はプラットフォームのYahoo! Screen自体がキャンセルされたという笑えない状況になっていますけどね。なお、学校での実際の授業終了はClass dismissedですね。
最後に
今回は海外ドラマの番宣ポスター惹句(タグラインとも言う)第3弾でした。また溜まったらしたいですね。作家さんが番組の内容と合わせるため色々考えているのがよく分かるとともに、英語の勉強にもなるのが嬉しいです。
それでは〜
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