オリンピッグ? 英語で「Pig(ブタ)」の持つイメージとは?🐷
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「オリンピッグ」で辞任騒動
面白いニュースが舞い込んできました。先行き不透明の東京五輪で、オリンピッ「グ」という演出を提案したとして、責任者が辞任に追い込まれる自体になってます。
渡辺直美が太ってることもあり、ブタの扮装をさせて、「Olympic」ならぬ「Olympig」というオヤジギャグなんですけど、このブログ的に気になるのは、世界で通用するネタなのかですよね?(笑) つまり、ギャグとしてそもそも成立しているのかどうか?
英語で「Pig(ブタ)」の意味
実は私は海外ドラマをかれこれ11,000エピソード以上見てますが、デブな人を「pig」と呼ぶシーンって、見かけた記憶が無いんですよね。
実際、辞書を引いても
pig
ブタ、〔ブタのように〕欲張りな人、〈俗・軽蔑的〉警官、〈俗〉あばずれ女
みたいに、直接的に「デブ」の意味は載ってなかったんです。
海外ドラマでの「Pig(ブタ)」の持つイメージ
そこで、海外ドラマの字幕を調べて、「pig」の意味を探ってみました。
『マーベラス・ミセス・メイゼル』から
『マーベラス・ミセス・メイゼル』では、「男どもはpig」。つまり、ガツガツして貪欲ということ。なお、このブログを読んでる人なら、ミッジが言おうとした「Boys will be…」の中身は分かりますね。
シャイ: Pigs.
『セックス・エデュケーション』から
『セックス・エデュケーション』では、トイレの後に手を洗わない生徒に向かって「you dirty pig」。ブタ=汚いってイメージ。
『ビッグバン★セオリー』から
『ビッグバン★セオリー』では、ペニーがはワードを「pig」呼ばわり。ハワードは明らかに太ってないので日本人からすると一見戸惑いますが、この場面はペニーを自分の女にできると思ってる状況なので、「貪欲・意地汚い」という意味ですね。
『メンタリスト』から
『メンタリスト』では、殺された被害者の妻が夫をこき下ろすビデオを撮って、しかも動画シェアサイトにアップしていたという近年登場しだした定番ストーリーから。その中で女性は、死んだ夫を「pig」呼ばわり。もちろん体型的には太ってはいないので、「意地汚い」とかいう意味です。
というように、「ブタ=太ってる」という使い方って自分の見た感じだと、あまり出てこないんですよね。
動詞「pig」に「ガツガツ食べる」の意味
ただ、動詞「pig」には「ガツガツ食べる、お腹いっぱい食べる」の意味があるので、結果的にデブにはなりそうですけどね。
次の『モダン・ファミリー』では、ブタ(pig)をお腹いっぱい食べよう(pig out)という駄洒落(pun)になってます。
Wiktionaryでの「pig」の意味
なお、ここまで調べて、Wiktionaryを引いてみたら、ちゃんと肥満の意味で載ってました。しかも、very obeseとveryが付いてます(笑) 最初から英英辞典を当たればよかった・・・
pig
(軽蔑的)極めて肥満の人。
(derogatory) A very obese person.
『コブラ会』のアイシャ
そういえば、シーズン3で出番がなくなった『コブラ会』のアイシャが、ブタ鼻🐽のコラされて、いじめられているシーンがありました。これなんか、「デブ=ブタ」の方程式にハマってそう。まあ、ガツガツ食べる方の「pig」の意味もありそうですが。
最後に
今回は「オリンピッグ」騒動をネタに、英語で「pig」の持つイメージを調べてみました。結局、「太ってる、デブ」の意味は日本語と共通ですね。
だから、「オリンピッグ」はダジャレとして成立はしている感じ。
ただし、海外ドラマでは、「意地汚い」「貪欲」の意味での言及の方が多くなされます。これは多分、「ボディー・シェイミング(Body Shaming)」が禁忌という社会的な要因もあるのかもしれませんね。実際、体型を気にするティーンの自殺の引き金になるとか、海外ドラマ『欲望は止まらない!』でも公開前に大問題になりました。
ということは、当然、「オリンピッグ」は海外でも笑いには昇華されませんね。そういう意味では、事前に判明して良かったのかな。
それでは〜
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