「敵の敵は味方」は本当なのか? 海外ドラマでこのお約束を見る
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敵の敵の敵は敵
敵の敵は味方??
「敵の敵は味方」という言い回しがありますが、これって本当なんでしょうか?
この格言(?)って、この世界をバイナリーで考えてますけど、現実世界ってそこまで単純化できませんよね。
じゃんけんみたいな三すくみの状況(敵の敵はこれまた敵)だって考えられるわけです(これでさえ単純化してる)。
そんなことを昔から考えてたんですけど、最近テレビのお約束サイトの記事を読んで、ちょっと考えを改めました。「Enemy Mine」という記事:
Enemy Mine
これはサンスクリット語のことわざ「敵の敵は友(The enemy of my enemy is my friend)」の短い形式だ。これを表す別の言い方は「戦争は意外な仲間を作る(War makes for strange bedfellows)」である。このお約束の結果、敵同士が共通のゴール達成に向かって協力するシナリオをもたらす。
A shorter form of the Sanskrit proverb “The enemy of my enemy is my friend.” Another phrase used to describe this is “War makes for strange bedfellows.” This results in a scenario where foes must work together to achieve a common goal.
とあって、共通の目的のために一時的に手を組むってだけなんですね。
つまり、上のじゃんけんの例で言えば、3すくみの状況だけど、グーとチョキが協力して目の上のたんこぶパーを倒すって感じかな(笑)
これなら納得です。でも「敵の敵は味方」って格言は、やはり説明不足の感が否めないんですけどね。「共通の敵を持つ者同士は一時的に協力できる」とかのほうが納得感ありますね。まあ、ものすごく説明的になってしまいますが(笑)
ところで、上記記事中に英語版の「敵の敵は味方」こと「The enemy of my enemy is my friend」が出てきましたので、このセリフが出てくる海外ドラマの場面をちょっと見てみたいと思います。
「The Enemy of My Enemy is My Friend」が出てくる場面
『ハンドレッド』から
森の民(グラウンダー)に襲われた地球に降り立ったハンドレッドメンバーは、リーパーに助けを求めることを考えます。
『ビッグバン★セオリー』から
シェルドンは地質学者バートと話をしたくないようです、敵だから。しかし、ずーっとドジして痛い目にあっている状態を指し、自分自身が自分の敵とも考えます。そして「the enemy of my enemy is my friend」をこれに適用すると、あら不思議、バートが友達となってしまいました。論理的に出てきた結論なので、もちろんシェルドンは従います(笑)
『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』から
料理好きな犯罪組織のボスカーターはロシア・マフィアと手を組んで汚職警察組織HRに対抗することにします。それを「Enemy of my enemy」で言ってます。
『What/If 選択の連鎖』から
投資家アンの没落のためフォスターとリアムが手を組む場面。「The enemy of my enemy is my friend」と一字一句間違ってない完璧な言い回し(笑)
最後に
今回は、「敵の敵は味方」という格言をみてみました。結局、恒久的な話ではなく、一時的に共通の敵を倒すため手を組んで、倒した後はもとに戻るって感じですね。
今回紹介した海外ドラマでも、この意味で使われていますね。というか、脚本家的には好き勝手に勢力をくっつけられるので、「敵の敵は味方」は重宝するお約束なのかもしれません。主人公が打ち破った勢力A、Bをこのお約束でくっつけて、かなり手強い勢力Cを作り出したりね。 まあ、実際のシナリオだと、味方と思ってたらやっぱり敵で、寝首をかかれたりするパターンもありますけど。
いずれにしても、現実的にはあまりないシチュエーションだと思います。 それでは〜
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