『YMCA(Y.M.C.A.)』の歌詞すごすぎ!

アメリカン・シットコム『フレンズ』のエピソードに、レイチェル一行がモニカが働くレストランに押し掛け、『YMCA』の曲を掛けて、モニカ含む店員を踊らさす嫌がらせをするシーンがあります:

It’s fun to stay at the YMCA
『フレンズ』で、勤めている店で『YMCA』を踊るモニカ
Friends [Credit: NBC]

この『YMCA』の曲は、日本では西城秀樹が『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』としてカバーしたので有名ですね。

ただ、英語で歌詞を聞いてみたら、なんとその内容が予想外過ぎてびっくりしてしまった(笑) あの曲調から、この内容を想像できる人はいるんだろうか?ってくらい斜め上。

そこで、以下簡単に見てみます。

組織「YMCA」について

まず「YMCA」についてです。

キリスト教青年会

キリスト教青年会(Young Men’s Christian Association)、通称YMCAは、キリスト教主義に立ち、教育・スポーツ・福祉・文化などの分野で様々な事業を展開する、150年以上の歴史を持つ世界的な組織である。世界的にはYMCAが通用名である。活動理念の根幹にキリスト教精神を据えているが、ボランティアおよびプログラムの参加者の信仰を規定してはいない。

ということで、キリスト教に則って、若者の活動を支援する組織ですね。古い歴史があります。この組織のことを歌ではなんと歌っているのでしょう?

ヴィレッジ・ピープル『YMCA』のミュージックビデオのYMCAの風景
Village People - YMCA OFFICIAL Music Video 1978

『Y.M.C.A.』訳出

Young man, there’s no need to feel down

I said, young man, pick yourself off the ground

I said, young man, ‘cause you’re in a new town

There’s no need to be unhappy

若者よ、落ち込む必要なんて無いさ

僕は言った、若者よ、自分自身を床から持ち上げるんだ

僕は言った、若者よ、何故なら君は新しい街にいるんだから

不幸せになる必要なんて無いんだ

新しい街にやってきて落ち込んでる若者への呼びかけでスタートしてます。

Young man, there’s a place you can go

I said, young man, when you’re short on your dough

You can stay there, and I’m sure you will find

Many ways to have a good time

若者よ、君が行ける場所がある

僕は言った、若者よ、お金が不足している時は

そこに滞在できる、君が見つけるのは確かだ

楽しい時間を過ごす色々な手段をね

It’s fun to stay the YMCA

It’s fun to stay the YMCA

YMCAに居るのは楽しいんだぜ

YMCAに居るのは楽しいんだぜ

They have everything for you men to enjoy

You can hang out with all the boys

君たちが楽しめるものがみんな揃ってる

男友達みんなとブラつくこともできるよ

なんと、この曲、YMCAは良いところだから行こうと繰り返し主張しているのです(笑)

It’s fun to stay the YMCA

It’s fun to stay the YMCA

繰り返し

You can get yourself clean, you can have a good meal

You can do what ever you feel

自分自身をキレイにしたり、おいしい食事も食べられる

したいこと何でもできるんだ

Young man, are you listeing to me?

I said, young man, what do you want to be?

I said, young man, you can make real your dreams

But you got to know this one thing

若者よ、僕の話を聞いてるかい?

僕は言った、若者よ、何になりたいんだ?

僕は言った、若者よ、本当の夢を持てるんだ

でも、一つのことを知っておく必要がある

No man does it all by himself

I said, young man, put your pride in the shelf

And just go there, to the YMCA

I’m sure they can help you today

誰も全て自分自身ではできないんだ

僕は言った、若者よ、自尊心はひとまず棚に置いて

そこへ行くんだ、YMCAに

今日彼らは君を助けられるはずさ

(以下略)

全編こんな感じなんですよ(笑) 意外過ぎるでしょ、YMCA讃歌の曲だったなんて。こんな曲作ってくれたら、組織のYMCAも大喜びじゃん。

でも、何かが臭う・・・

でもさ、よーく歌詞を読んでみると、何か臭いませんか? 臭わない?

次のオフィシャルビデオを見たらどう?

それじゃ、次の事実はどうだろう:

Y.M.C.A. (song)

Upon the song’s release, YMCA threatened to sue the band over trademark infringement.

曲の発売と同時に、YMCAはバンドを商標権侵害で訴えると脅した。

あれ? YMCA側は全然喜んでないじゃんw

Gay Anthem(ゲイ国歌)としての『Y.M.C.A.』

実は、この曲って裏で「同性愛」を仄めかしているんですよね。

そこに行けば楽しい時間を過ごす色々な手段を見つけられる

とか、

君たちが楽しめるものがみんな揃ってる

とか

男友達みんなとブラつくこともできるよ

ビデオもなんかそんな感じじゃない?

実際、Wikipediaには、歌詞についてはっきり書かれています:

Y.M.C.A. (song)

Lyrical content

Taken at face value, the song’s lyrics extol the virtues of the Young Men’s Christian Association (YMCA). However, in the gay culture from which the image and music of the Village People stemmed, the song was implicitly understood as celebrating YMCA’s reputation as a popular cruising and hookup spot, particularly for the younger men to whom it was addressed.

文字通り受け取れば、この歌の歌詞はYMCAの価値を激賞するものだ。しかし、ヴィレッジ・ピープルの映像と音楽が生じたゲイ文化では、この曲は暗にYMCAが曲の中で歌われる若者の恋人探しや性行為の人気の場所としての評判を称賛するものと理解されている。

そして、この曲「Y.M.C.A.」が生まれたきっかけを見ても、それが分かります。初期メンバーのランディー・ジョーンズの話:

Wanted: Macho Men with Mustaches

By the time he joined the Village People, Randy Jones had been going to the McBurney Y.M.C.A., in Chelsea, for over a year. He started taking Jacques Morali with him to work out, and Morali fell in love with the place. A guy could swim, weight train, play basketball, or rent a room. And because Jones knew a lot of porn stars who hung out there, Morali met people he recognized from magazines and movies. “Those visits with me planted a seed in him, and that’s how he got the idea for ‘Y.M.C.A.’,” Jones told a reporter for Spin magazine. “By literally going to the Y.M.C.A.”

ヴィレッジ・ピープルに参加する時まで、ランディー・ジョーンズはチェルシーのY.M.C.A.に1年以上通っていた。彼はトレーニングをするのにジャック・モラリを一緒に連れて行き始め、モラリはYMCAに惚れ込む。男が泳げ、ウェイトトレーニングでき、バスケができ、部屋も借りられるのだ。そして、ジョーンズがそこにたむろするポルノ・スターをたくさん知っていたので、モラリは雑誌やビデオで知ってる人物たちと出会った。「僕とのY.M.C.A.への訪問で、彼の中になにか芽生えたんだ。それが『Y.M.C.A.』のアイデアになったんだ」、ジョーンズはスペインの雑誌に述べた「文字通りY.M.C.A.に行くことによって」

最後に

ということで、『YMCA』と言う曲は、額面通り取って「YMCA讃歌」でも意外過ぎてビックリですが、実はその裏に「YMCAでのゲイ行為」が潜んでいたという驚愕の歌詞なのでした。それでは〜