死者からの手紙

死者が生者になんらかの有益なメッセージを残すのは物語を紡ぐ時に読者の興味を掴む技法の1つですが、そのメッセージの中で自分がもうこの世にはいないことを匂わすのはテンプレになっています。そして、このお約束は海外でもよく出てくるんですよね。

でもさ、実際その立場になってみたと考えてみると、「お前がこの手紙を読んでる時には、わしはこの世にはいない・・・」とか付け加える必要ってあるのかな?とも思うんです。宝の在り処なり、魔法の呪文なり、伝えたいこと書くだけでいいじゃんって(笑) なんでわざわざドラマチックにするんだよ・・・というところで、これは脚本家がドラマチックにするために挿入してるってことに気付きました(笑)

今回このお約束を調べてみたら、海外ドラマではあまり出てこないイメージですね。逆にテレビゲームで出るパターンが多かったです。

海外ドラマでの「君がこの手紙を読んでる時」

以下、海外ドラマの例を見てみます。

ダーク

ヨナスが読むことになる手紙にも、このまま教科書に載せたいレベルのフレーズがありますね。

ヨナス: By the time you read this I’ll already be gone.
『ダーク』で、ヨナスは死者からの手紙を読む
Dark [Credit: Netflix]

ベター・コール・ソウル

『ベター・コール・ソウル』では、兄チャックからの本当の遺言。単なる兄としてだけでなく、いつも支えていた人物として覚えておいてくれれば・・・。

ジミー: I hope when you read this you remember me not only as your brother but as a person who was always in your corner.
『ベター・コール・ソウル』で、ジミーは兄チャックが残した手紙を読む
Better Call Saul [Credit: AMC]

ツイン・ピークス

パーカーが折りたたまれた手紙を読むと・・・。「俺を探すな、君を認識できない」という「死」ではなくモンスター変身パターンですね。

クーパー: When you read this, I’ll be gone. Please don’t try to find me. I don’t recognize you anymore.
『ツイン・ピークス』で、パーカーは残された手紙を読む
Twin Peaks [Credit: ABC]

ゲームから「君がこの手紙を読んでる時」

バイオハザード

『バイオハザード』に出てくる「ある研究員の手紙」もまさにこのパターン。

Researcher's Letter

Ada, by the time you read this, I’ll be something… different.

エイダ、いま君が、これを読んでいるという事は、 私はすでに、私でなくなっているという事だ

ハックネット

このゲームはハッキングのシミュレーション。冒頭にビットなる人物がテンプレのメッセージを残します。

if you’re reading this, I’m already dead.

『ハックネット』で、冒頭のビットからのメッセージ
Hacknet [Credit: Fellow Traveller]

最後に

今回は物語を読んでる人ならおなじみの「君がこの手紙を読んでる時、既に俺は…」を見てみました。

技術の進歩とともに、メッセージを伝える媒体も紙からデジタルへ移行してるので、ビデオで「if you’re watching this…」なんかもありました。ただ、生まれてくる赤ん坊に成人した時見せるため親が撮ってるパターンが多いのですが・・・(笑)

ブログなんかも、オーナーが死んでしまったら更新されなくなるので、「If you read this…」という記事を書いておいたほうがいいのかもしれませんね。それでは〜