「Call」が持つ意外な意味

「call」には電話の意味があります。例えば、次は『フレンズ』でエミリー初登場の有名なシーンですが、レイチェルが約束を反故にしたのを「私ったらあなたからの電話に気づかなかったのかしら」と嫌味っぽく言ってますね(笑)

レイチェル: There has been a teeny change of plans. It turns out I’m not free tonight, so…
エミリー: Really? Heh. That’s lovely. I must have missed your call, even though I didn’t leave the flat all day.
『フレンズ』で、エミリーとの約束を反故にするレイチェル
Friends [Credit: NBC]

それでは次のシーンはどうでしょう? 同じく『フレンズ』で、モニカとチャンドラーがサイコロの目で結婚を決める場面:

チャンドラー: Here it is, here it is.
モニカ: That could be 4 or 5. It’s your call.
『フレンズ』で、チャンドラーとモニカは結婚のためサイコロの目を確認する
Friends [Credit: NBC]

もちろん、この「call」は電話ではなく「選択」の意味のcallなんです。つまり、出目(結婚するか)はあなた次第と言ってるんですね。

実は、このcallの意味は海外ドラマでは超頻出。電話のcallと同じくらい出てきますので、覚えるというべきか、見てれば自然と覚えることになると思います。

『メンタリスト』から選択の「Call」

この意味で使われる「call」が出てくるシーンを海外ドラマの『メンタリスト』から拾ってみます。

Your Call

まず最初は、捜査官二人が参考人宅を訪れると、参考人はパーティーの真っ最中。下着姿でホイップクリームスプレー片手に出てきます。「服を着るかホイップクリームもっとかはあなた次第」とYour callで言います。なかなかかっこいい言い回し。

ヴァンペルト: You might want some clothes.
リグズビー: Or a lot more whipped cream. Your call.
『メンタリスト』で、ヴァンペルトとリグズビーは参考人宅へ聞き込みに行く
The Mentalist [Credit: CBS]

It’s not My Call

ジェーンが停職になったのが次のシーン。上司のリズボンは「停職は私の決めたことではなく、ルールはルールだから」と停職が解ける来週来いとしますが・・・。ここのcallも電話ではなく、停職は私の選択ではないということ。

リズボン: It’s not my call. Rules are rules. Come back next week.
『メンタリスト』で、ジェーンは停職になる
The Mentalist [Credit: CBS]

Tough Call

次の場面は、ジェーンの前にレッド・ジョンの情報を提供すると言う囚人が現れ、刑務所から出すことと交換条件とします。ジェーンは「tough call」としてから、これを却下。この「tough call」の意味はもう簡単ですね。「タフな決断・難しい選択」ということ。

ジェーン: You seem to be telling the truth. But you’re a very clever, unprincipled narcissist in a desperate corner. Even if you are innocent, doesn’t mean you have information on Red John. Yeah, it’s a tough call. I’m gonna have to say no.
『メンタリスト』で、ジェーンはレッド・ジョンの情報を持っている囚人に会う
The Mentalist [Credit: CBS]

最後に

今回は「call」が持つ「選択」の意味を見てみました。こんな単純な英単語にも、日常会話で使われる面白い意味があるのが驚きですね。こういったことが自然と学べるのが海外ドラマでの英語学習の良いところ。海外ドラマを見るか見ないかは

It's your call!

それでは〜