「Bigger Fish to Fry」の意味とは?

今回紹介するイディオム「bigger fish to fry」は、なんか知らないけど個人的に非常に好きな表現。字句通りには「揚げなきゃいけないより大きな魚(がいる)」って意味だけど、動詞「fry」を選択するチョイスが素敵すぎる。日本人ならさしずめ「bigger fish to sashimi」かもしれませんね(笑)

このイディオムの意味は「もっと他にすべきこと(がある)」ってこと。小さな魚ではなく、より大きな魚を揚げるってことですね:

bigger fish to fry

(idiomatic) A much more pressing issue to attend to.

(イディオム的)より喫緊の対処すべき問題

(idiomatic) A higher-valued result or target to reach.

(イディオム的)より高価値の達成すべき結果や目標

だから海外ドラマでは、事件を解決するためみんなで悩んでいる時に

A: 敵の内部情報を得るためおとり捜査を行ってはどうか?

B: いや、we have bigger fish to fry、人質解放が先だ!

みたいに使われます。

「Bigger Fish to Fry」の語源

なお、このイディオム「bigger fish to fry」の語源ですが、元々は「other fish to fry」だったのが分かります:

Origin of: Bigger/other fish to fry

first appears in English as “other fish to fry” in Peter Motteux’s c. 1700-1703 translation of Cervantes’ Don Quixote. Cervantes actually wrote, in Spanish of course, “I have other things to do”. Motteux was merely using an expression that was already familiar and idiomatic by 1700.

「other fish to fry」の英語での初出はセルバンテスの『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』の翻訳に見られる。実際、セルバンテスは、もちろんスペイン語で、「私は他にすべきことがある(I have other things to do)」と書いたのだが、訳者のMotteuxは1700年当時既にイディオムとして知られていた表現「other fish to fry」を単に使った。

そこから、otherがbiggerになったのですね。確かに、otherだけだと「他」しか意味しませんが「bigger」は「より大きい」なので、「より重要」を意味でき使い勝手が良さげです。

揚げた魚料理
Image by RitaE from Pixabay

海外ドラマでの「Bigger Fish to Fry」

以下、海外ドラマ内での「Bigger Fish to Fry」の例を見ていきます。

ブレイキング・バッド

『ブレイキング・バッド』からは、ガスを殺害したウォルターとジェシーにマイクが銃口を突きつけるシーン。ウォルターは、他にやるべき重要なことがあると言って「ビデオカメラ」とだけ言います。ビデオカメラに二人がばっちし映っているのでした(笑)

ウォルター: Right now we’ve got bigger fish to fry.
マイク: Bigger fish.
ウォルター: The video cameras.
『ブレイキング・バッド』で、ウォルターはマイクに他にやるべき事があると言う
Breaking Bad [Credit: AMC]

glee/グリー

『glee/グリー』では、ライバルのスーがウィルのグリークラブからは手を引くと宣言するシーン。「I have bigger fish to fry」で、やるべきより重要なことがあると言ってますね。ここの「go after」はグリークラブに嫌がらせしてたことを指し、「Starting today」は「今日から」を意味するよくある言い回し。

スー: Starting today, I will no longer be going after the Glee Club. Frankly, I have bigger fish to fry.
『glee/グリー』で、スーがグリークラブから手を引くと宣言
Glee [Credit: Fox]

名探偵モンク

今回調査していて分かったのは「other fish to fry」のパターンが異常に少ないこと。語源であるにも関わらず、使われなくなっているようです。

そんな中見つけたのが『名探偵モンク』の次のシーン。『SUITS/スーツ』でルイスを演じるリック・ホフマン演じるコルムス捜査官が荷物をまとめているシーン。警部がどこに行くのか問うと、デンバーと言ってから「Other fish to fry」です。なるほど、この別れのあいさつで使うパターンもかっこいいですね(笑)

なお、刑事モノドラマで1話限りで登場する刑事は、必ずエピソード最後にどこかに異動することになりますね。海外ドラマあるあるです(笑)

警部: So, Colmes, where are you going?
コルムス: Denver. Other fish to fry.
捜査官コルムスが去るシーン
Monk [Credit: USA Network]

最後に

今回はイディオム「bigger(other) fish to fry」についてでした。他に重要なことがあるという文脈で海外ドラマでは登場するのですね。

なお、『名探偵モンク』の別れ際の「Other fish to fry」を実際使ってみたいと思うのは私だけでしょうか?(笑)

同僚: ○○さん、転勤なんだって?本当?

私: Other fish to fry

海外ドラマで英語勉強をする時のコツは、自分が使ってみたいと思うフレーズを覚えることです。出てきた表現を全部覚えようとしたら死にますし、そもそも海外ドラマを見るのが全く進まないので、1エピソードに尽き1・2フレーズ覚えるくらいの気持ちで居ると精神的に楽ですね。それでは〜


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