「Sundial」との遭遇

先日ヤングアダルトなSF洋書を暇つぶしで読んでいたんです。その世界では、文明は退化していて、中世期ヨーロッパ並の生活水準になってるんですね。馬が移動手段で、夜はランプを灯すレベル。そんな折、主人公が禁じられている旧世界の遺跡を探索していると、ボロボロの腕時計を見つけるのです。主人公はそれが失われた世界での携帯できる時計であることを発見しますが、一言こういうんです「sundialがあるんだから無用の長物だね」と。これはストーリー上は腕時計の利便性に気付け無いくらい人類は退化しているってことを表してはいるんですが、私は別のもの「sundial」が気になったのです。だって、「sun + dial」と単純な割に、この単語いままで全く見たことなかったので。

もちろん、前後の文脈を照らし合わせればそれがその時代での時を刻むデバイスであることは予想できますよね。そして、sunという単語に注目すれば「日時計」と推測するのは簡単ではないでしょうか?

実際、Wiktionaryによれば

sundial

A device measuring the time of day by the position of a shadow cast by a pole or plate (gnomon) upon an engraved series of marks.

と、棒の影を使って時刻を測る装置とありますね。まさしく日時計です。

日時計
Image by Jeanine Smal from Pixabay

通常、私は意味を推測できる英単語は辞書を調べないんですよね。推測した意味と後で合わなくなった時に初めて辞書を引くんです。これは洋書や海外ドラマを使って英語学習する時のポイントですね。知らない単語を全部調べていたら、物語は進まずに時間だけが過ぎていきますので。

ただ、その時は「sundial」のdialを不思議に思って辞書を引いたんです。だって、「ダイヤル」ですよ、皆さん。日時計のどこにダイヤルがありますか?って感じで(笑)

「Dial」の語源

そうしたらびっくり。

dial

Etymology(語源)

The original meaning was ‘sundial’ and/or ‘clock dial’;

元の意味は「日時計」または「時計の目盛り盤」

from Middle English diall, from Middle French dyal, from Latin diālis (“daily, concerning the day”), because of its use in telling the time of day

なんと、元々は「日時計」じゃないですか! しかも「dial」自体が「day」から派生してるし・・・。

つまり、整理すると、日時計や周囲の時刻を指す目盛りを「dial」と言っていて、そこから「一日」とは関係ない他のデバイスの目盛りに展開され、最終的に現在我々が使っている「ダイヤル(dial)」になったというわけですね。

旧式のダイヤル式黒電話
Image by Hier und jetzt endet leider meine Reise auf Pixabay aber from Pixabay

最後に

「ダイヤル」なんて日本語でよく知っている語彙でさえ、調べていくと面白い鉱脈にぶつかるんですから、やっぱ英語勉強って面白いですね(笑) そのダイヤルも、今ではデジタル式に置き換わっている状況のようですが。それでは〜