He does this hysterical impersonation

of Stephen Hawking having phone sex.

The Big Bang Theory

「Hysterical」の意味

既に日本語になっている「ヒステリー」は、一般的に病的に異常に興奮することに使われるかと思います。英語でも、まあそうなのですが、実は「非常に笑える」ことに対しても使われるのが日本語にはない用法だと思います:

hysterical

制御できない笑いを引き起こす

Provoking uncontrollable laughter

つまり、めちゃ面白いことを「hysterical」で言えるのですね。この発想は日本人にはないので、最初海外ドラマを見ていると違和感を覚える点です。

海外ドラマでの「Hysterical」

以下、海外ドラマで出てくる「hysterical」の例を見てみますが、いずれも笑いの意味だけで、日本語の「ヒステリー」ではないことが分かるかと思います。

マーベラス・ミセス・メイゼル

コメディアンのミッジを見つけたスージーは彼女を売り込みます。その際、彼女はhystericalと形容。直後の「she’s a comic(お笑い芸人)」からも分かるように、大爆笑の方の意味ですね。

スージー: I found somebody, and she is impulsive and intuitive and hysterical, and I think she’s gonna be big.
ハーリー: She sing?
スージー: No, Harry, she’s a comic.
『マーベラス・ミセス・メイゼル』で、ミッジを売り込むスージー
The Marvelous Mrs. Maisel [Credit: Amazon Prime Video]

GLOW

サムが昔撮った映画をhystericalと褒めるバッシュ。でも、コメディ映画ではないようですね(笑) ここも大笑いの意味で使ってます。

バッシュ: Your fucking movies are hysterical.
サム: They’re not comedies.
『GLOW』で、バッシュとサムは仲直り
GLOW [Credit: Netflix]

ビッグバン★セオリー

最後は『ビッグバン★セオリー』。ハワードのノックノックジョークは「俺は彼女がいてお前はいない」という単なる事実を述べただけのもの。言われたレナードは顔を引きつらせて「Hysterical」というのが精一杯。ここも笑いの意味ですが、全然笑っていませんね。

ハワード: Knock, knock. Who’s there? I have a girlfriend and you don’t.
レナード: Hysterical.
『ビッグバン★セオリー』で、レナードにノックノックジョークをするハワード
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

最後に

今回は笑いを意味する「hysterical」について見てみました。日本語の「ヒステリー」にはない意味合いなので、最初はちょっと混乱すると思います。

まあ、面白さのあまりヒステリー的に笑ってしまうってことですから、そこまで遠くもない気がしますがどうでしょう?

海外ドラマを見ていると、こういった語彙が自然と身につくので個人的におすすめですよ。特にコメディはhystericalですしね(笑)

それでは〜