Don’t be a pussy.
Cobra Kai

スラング「Pussy」

以前「pussy」のタブー具合を調べたことがありました。

詳しくは上記リンク先を参照してもらうとして、結局はある種の検閲は入っているという結果でした。

といっても、広告に頼ってなく有料メンバーで運営している放送局や、広告があってもここ一番と言う場面、あるいは完全に「猫」を意味するシーンでは「pussy」は普通に使われるのも事実です。

「pussy」は様々な意味を持ちますが、今回は、通常男に対して使われる「女々しい野郎」と言う意味での「pussy」の使われ方について見ていきます。

pussy

意気地なし、軟弱者、無力な、おどおどしてる、痛々しい人物。

A coward; a weakling; an ineffectual, timid, or pathetic person.

海外ドラマでの「Pussy」の例

以下、海外ドラマの例をピックアップしますが、First things first。

あなたの知らない卑語の歴史

『あなたの知らない卑語の歴史』で、「pussy」のタイムライン
History of Swear Words [Credit: Netflix]

まず、卑語を語る上で(自分の中で)経典となってる番組『あなたの知らない卑語の歴史』の「pussy」の年表から始めましょう。1900年頃に「弱虫」という意味合いが出てきたということなので、この意味ではまだ100年ちょっとしか歴史はないんですね。

ストレンジャー・シングス

子供1: I’d have to roll a 13 or higher!
子供2: Too risky. Cast a protection spell.
子供3: Don’t be a pussy. Fireball him!
『ストレンジャー・シングス』で、ダンジョンズ&ドラゴンズを遊ぶ子供たち
Stranger Things [Credit: Netflix]

『ストレンジャー・シングス』の冒頭で、ダンジョンズ&ドラゴンズを遊ぶ子供たちが実は使っているのですよね。「Don’t be a pussy」は定番のフレーズで「意気地なしになるな」の意味。確率が低くてもサイコロを振れってことですが・・・

HOMELAND

キャリー: When did you become such a pussy, Saul?
『HOMELAND』で、キャリーはソウルに食って掛かる
Homeland [Credit: Showtime]

上司のソールがテロリストに対し弱腰なのを「いつ臆病者になったんだ?」とpussyを使って非難するキャリー。怖いものなしです(笑) ちなみに、この言い回しは過去形なので、暗に既にお前は「腑抜け」と強く響くのが分かりますね。

ブレイキング・バッド

ジェシー: I’m out risking my ass to get product for you two and you’re too pussy to sell?
『ブレイキング・バッド』で、
Breaking Bad [Credit: AMC]

麻薬ディーラーのジェシーは奇策を思いつきます。それは、海外ドラマでもおなじみの自助グループに潜入し、そこで中毒の奴にドラッグを売ればいいという常人にはない斜め上の発想。しかし、売れ行きはどうも今ひとつ。売人の二人に「お前らpussy過ぎて売れないのか?」とハッパをかけます(笑) ただ、自助グループに来る人は、そもそもその中毒を断ち切ろうとしているので・・・

ウォーキング・デッド

マルチネス: After you.
ダリル: No way. You first.
マルチネス: Pussy.
『ウォーキング・デッド』で、ダリルとマルチネスは先に行くのを譲り合う
The Walking Dead [Credit: AMC]

ダリルとマルチネスはどちらが先に行くか譲り合います。After youはお先にどうぞの意味の定番表現。しかし『ウォーキング・デッド』はゾンビがはびこる世界。普通の世界での「after you」とは意味が全然違います。ダリルが固辞するとマルチネスは一言「Pussy」です(笑)

最後に

今回は「意気地なし」を意味するスラング「pussy」の使われ方を見てみました。基本男に言うのが定番ですね。 pussyは女性器の意味があるのでダメージが大きいんです。

なお、女性に対し「pussy」言ってるシーンは見つけられませんでした。多分探せば少ないながらあるはず。

ちなみに「pussy」をよく使うキャラは『コブラ会』のジョニーだと思います。道場の生徒に「Don’t be a pussy」とよく言ってますから(笑)

まあ、男性諸氏はリアルでは言われないようにしたいものですね。それでは〜