英語で「You're the Boss」ってフレーズはどんな意味?
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「You’re the Boss」の意味
「you’re the boss」は何の変哲もないフレーズです。だって「あなたはボス(上司)だ」って言ってるだけですから。ただ、映画や海外ドラマでは結構耳にするのも事実。使われる状況は決まってやりたくないことを指示された時なんです。
どんな世界でも、下っ端というのは上司の命令には逆らえないんですね。どんなアホなアイデア・命令でも、それを遂行しなくてはならない。たとえ失敗する確率が高くても・・・
そんな時このフレーズ「you’re the boss」が使われるんです。裏にあるニュアンスは 「結局あなたが責任者で、我々下っ端は従うのみ」という感じ。ここで重要なのは、この発言をする人はあまり乗り気でないという点です。
海外ドラマでの「You’re the Boss」
以下、海外ドラマでの「you’re the boss」の使われ方を見てみますが、どれも「上からの指示で仕方なく動いている」感が出ています。
ブレイキング・バッド
ゴメス: You’re the boss.
麻薬捜査官ハンクはマイクが怪しいと踏んで周辺捜査をしますが、上司から「その捜査へ予算は出さない」と止められてしまいます。しかし、部下のゴメスを呼んで密かに捜査を続けさせるのが上掲シーン。ゴメスは「You’re the boss」と言うだけです。ここのゴメスが乗り気かどうかは「You’re the boss」のセリフからも、そして、その表情からも明らかですね(笑)
GLOW
カメラクルー: Copy, loud and clear. You’re the boss, not the ladies.
女子プロのテレビ番組撮影で、監督のサムはカメラの動きが気に入らない様子。それを伝えているのが上記シーン。「Capisce?(カピーシ?)」は分かったかを聞いているイタリア語由来の表現。カメラクルーは「Copy」で聞こえたことを伝えてから、「You’re the boss, not the ladies」です。ここも不承不承感が出ていますね。
HOMELAND
キャリー: You know what? Forget it. I’m gonna go find somebody actually willing to do their job.
『HOMELAND』からは、キャリーのアイデアに全く同意できないクイン。議論の末、埒が明かないと悟って「You’re the boss」と話を切り上げます。ここは「You’re the boss」だけでなく、納得してない「Fine」もそうですし、「Whatever」からもやる気がないのが分かりますね。当然キャリーもそれを感じ取って、「You know what?」で話を転換してから「別の人を探す」と言い出します(笑) クインは「actually willing to do」ではないと言ってるわけです。
最後に
今回はフレーズ「You’re the boss」の紹介でした。「あなたが上司」と事実を述べている以上の意味がこのフレーズの裏に隠されているのが分かりますね。
なお、手元の辞書を調べたところ、例辞郎だけに「You’re the boss」が取り上げられていましたが、注意書きが興味深いので引用します:
You're the boss.
[補]冗談で使うことが多い。本当の上司には使わない方が良い。
なぜ、本当の上司に使わないほうが良いのでしょう?
それは、海外ドラマのシーンを通してみてきたように、どうしても「乗り気でない、反対である」ことが含意されるからですね。『HOMELAND』の場面のように別の人探す状況になりかねないのです。と言っても、今回取り上げた3例は全部本当の上司に使っていますけど(笑)
ちなみに、冒頭掲載の『フレンズ』のレイチェルはbossy(親分風を吹かせる)モニカに対して言ってるので、こちらは冗談ですね。ただし、海外ドラマでは、本当の上司に使われることが多いです。
それでは〜
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