ルイス: no one was more disappointed than me when I found out the results of your drug test. Okay? But then, I had to say to myself, “Louis, do what you do. Make lemonade.”
『SUITS/スーツ』で、マイクとルイス
Suits [Credit: USA Network]

「Make Lemonade」の意味とは?

『SUITS/スーツ』の冒頭に面白いシーンがあります。新米弁護士マイクはドラッグを使っていることが同僚ルイスにバレるんですが、そこでルイスは面白いことを言うんですね、「Make lemonade」と。

もちろん、ここでルイスがレモネードスタンドビジネスを始めようとしているわけではありませんね。比喩的に言っているのです。

それでは、その意味とは一体何でしょうか?

格言「When life gives you lemons, make lemonade」の意味

「lemonade」で辞書を検索すると、格言やイディオムが幾つか出てきます。その中に回答がありました。

「人生が君にレモンを与えるなら、レモネードを作れ」という格言。これはWikipediaに裏に隠された意味が載ってますね:

When life gives you lemons, make lemonade

「When life gives you lemons, make lemonade」はことわざで、逆境や不運に直面した時に楽観的になるよう、積極的な態度を取るよう勇気づけるため使われる。「レモン」は「不愉快さ、人生での困難」を示唆し、「レモネードを作れ」はそれを何かポジティブな望ましいものに変えることを意味。

When life gives you lemons, make lemonade is a proverbial phrase used to encourage optimism and a positive can-do attitude in the face of adversity or misfortune. Lemons suggest sourness or difficulty in life; making lemonade is turning them into something positive or desirable.

つまり、レモンという酸っぱいもの(ネガティブ)から美味しいレモネード(ポジティブ)を作れという人生訓なのでした。

したがって、冒頭の『SUITS/スーツ』でルイスが「Make lemonade」と言ってるのは、ドラッグを使っている事がばれたけど(レモン)、そこからレモネード(ポジティブ)を作り出そうと言っているのですね。この格言を下敷きにした面白い表現だと思います。

レモネード
Image by cocoparisienne from Pixabay

他の海外ドラマでの「Make Lemonade」

なお、『SUITS/スーツ』以外の海外ドラマの英語字幕を見ていたら、面白いことを発見。同意表現を併記するパターンがあったのです。

例えば、次の『グレイズ・アナトミー』では、「look on the bright side」や「see glasses as half full」など同じ意味のイディオムを使ってますし、

As adults, we’re told to look on the bright side, to make lemonade and see glasses as half full.

Grey’s Anatomy

『アメリカン・ホラー・ストーリー』ではイディオム「silver lining」を使ってました。なお、「make lemonade out of lemons」も意味は「レモンからレモネードを作る」ですから、紹介した格言を下敷きにしてますね。

I tried to find a silver lining to make lemonade out of lemons

American Horror Story

最後に

今回は『SUITS/スーツ』にあった「make lemonade」の裏に隠されたニュアンスを紐解いてみました。レモン(酸っぱい)とレモネード(美味しい)の関係性がわかれば、意味を掴むのは簡単だと思います。

なお、日本でこれに相当するのを考えてみましたが、自分は渋柿と干し柿くらいしか思い浮かびませんでした:

人生が渋柿を投げてきたら、それを甘い干し柿に変えろ!

なかなかイケてない?(笑) それでは〜


人生が投げつけてくるもの↓