『リック・アンド・モーティ』の「Fuck You」と「Much Obliged」

クリス: Fuck You.
リック: What did you say to me?!
クリス: “Fuck You.” Y-You told me it means “much obliged.”
『リック・アンド・モーティ』で、リックはマイクロバースのクリスと口論
Rick and Morty [Credit: Adult Swim]

『リック・アンド・モーティ』に英語的に面白いシーンがあります。マイクロバース(Microverse)を訪ねるリック。そこではリックは超高度技術を授けた神的立場で敬われています。大統領は訪問してきたリックに敬意を評して「Fuck You」。もちろん、これに憤慨するリック。おもむろに大統領の胸ぐらを掴むんですが、一方の大統領は「much obligedの意味だって言ったじゃないですか」と困惑するのです。

当然「much obliged」の意味が分からないと、この会話の面白さは分かりませんね。リックの性格を考えれば「fuck you」の正反対の意味であることは伺えますが・・・(笑)

「Much Obliged」の意味

そこで、このフレーズをWiktionaryで引いてみるとたった2語、

much obliged

(as response) Thank you.

(返答で)ありがとう

なんと、招待は「Thank you」なのでした。つまり、リックは「fuck you」が感謝の言葉であると嘘をマイクロバース住人に教えていたのですね(そして、そんなイタズラをしたことをすっかり忘れていたのです(笑))。これが冒頭の『リック・アンド・モーティ』の会話の意味でした。

「Much Obliged」がよく出てくる海外ドラマ『アンという名の少女』

海外ドラマで「much obliged」に出会うことは稀です。ただ、英語字幕を検索してみたところ、『アンという名の少女』で結構登場していることが分かりました。アンだけでなく、マシューなど他のキャラも使ってますね。下記場面は、家出したアンに残りの食料を分けてあげる女性。アンは「much obliged」と返答して一目散に食べ出します(笑):

女性: Oh, help yourself. Got plenty.
アン: Well… much obliged.
『アンという名の少女』で、アンは家出
Anne with an E [Credit: CBC Television]

「Much Obliged」は古い言い回し?

『アンという名の少女』は赤毛のアンを舞台としてるので時代設定は結構古いです。その海外ドラマで結構登場するという事実は「much obliged」が古い言い回しであることを示唆していますね。

しかし、Wiktionaryには「thank you」としか書いてないので、古臭さについての記述を他で探してみたところ、Urban Dictionaryにその旨が書いてありました:

much obliged

An old way of saying thank you

「thank you」の古い言い方

なお、Urban Dictionaryには「much obliged」でどうして「thank you」の意味が出るのかも書いてありますね:

much obliged

Much obliged means that whatever was done is appreciated. Literally, it could be extended to mean that the person that says “Much obliged” now owes the other a favor. That the one that is obliged is under an obligation to pay back. Most people wouldn’t expect a return favor though.

「much obliged」はしてもらったことが何であれ感謝していることを意味する。字句通りには、「Much obliged」と言った人は相手に対し今貸しが出来たと拡大解釈できるだろう。つまり、貸しを返済する義務があるってわけ。しかし、大部分の人は貸しを返してもらうことは期待しないけどね。

「Much Obliged」の発音

ちなみに、「much obliged」の発音ですが、敢えてカタカナで書けば「マッチ・オブライジド」と言うように聞こえますね。カタカナでも結構英語の発音に似てる希少な例の気が(笑)

最後に

今回は「much obliged」の意味を調べてみました。結局「ありがとう」と感謝しているのでした。結構かしこまった言い方みたいですが、サンキューに飽きたら使っていいかもしれませんね。それでは〜