「Slap」って状態動詞なの・・・?

 先日、 Wiktionaryの状態動詞の欄⤴️を眺めていたら、belongやloveといったお馴染みの物の中に「slap」があって違和感を感じたんです。

だって、slapってslap in the faceで頬を平手打ちするslapじゃないですか。どうしてこれが状態動詞なの?

男を平手打ちする女性
Photo by Andrew Le on Unsplash

スラング「Slap」の意味

そこで調べてみると、slapにはスラング的用法で素晴らしいの意味があるのですね:

slap

(自動詞、状態、スラング)優秀である。

(intransitive, stative, slang) To be excellent.

素晴らしいを意味するスラングは、それこそ星の数ほどあるので(例えばkillingとかw)そのうちの一つと納得したんですけど、わざわざWiktionaryの状態動詞⤴️に21個の動詞の一つとして載せるほどなんでしょうか?(笑) まあ、これは誰もが自由に編集できるオンライン辞書の短所なのかもしれません。

海外ドラマでのスラング「Slap」

この「slap」の使用例は海外ドラマではあまりありませんでしたが、『グッド・プレイス』のジャネットが使っていました。紆余曲折があって、最終的にグッド・プレイスにたどり着くエレノア以下メンバー達。ジャネットがグッド・プレイスの情報にアクセス可能になると、「グッド・プレイスはslapだ」と要約して(in a nutshell)言います。

ジャネット: So, I now know all the information about the Good Place. In a nutshell, it slaps.
『グッド・プレイス』で、グッド・プレイスに着くジャネットと一行
The Good Place [Credit: NBC]

最後に

今回は「slap」が状態動詞に分類されているのを不思議に思って調べてみました。結局、スラングで「素晴らしい」の意味なんですね。

なお、slap in the faceは物理的な平手打ちよりも、イディオム的に「予期しない侮辱」と言った意味で登場するほうが多いですかね。これは今度取り上げたいと思います。それでは〜