すっかり忘れ去られていた「This is It」

2年前に「that’s it」というフレーズに関する記事を書きましたが、その兄弟フレーズ「this is it」の記事を書くのをすっかり忘れていました(笑)

そこで今回、少し前に見ていた『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』をネタにこの「this is it」を説明したいと思います。

『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』で参加者が「This is It」

『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』は10名の参加者が極悪の環境に置き去りにされ生き抜くというサバイバルリアリティ番組。詳細は上記記事。その参加者が番組スタッフに大自然に置き去りにされゲームをスタートする時に一様に「This is it」とつぶやくのです。

例えば、スタッフが飛行機で去っていくのを背景に「This is it」とカメラにつぶやく男性参加者ですし、

This is it.
『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』で、参加者がサバイバルを始める
Alone [Credit: History]

下記シーンの女性参加者は、最初にカメラで自分を撮る際の最初のフレーズが「This is it」と言う具合。

This is it. This is it.
『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』で、参加者がサバイバルを始める
Alone [Credit: History]

これって面白くない? 「This is it」に何か特別なニュアンスがあるのが分かりますね。英会話に慣れている人ならこれはすでに知っていると思います。

「This is It」の意味とは?

そこで、このフレーズ「this is it」を辞書で引いてみると:

this is it

the expected event is about to happen

予期したイベントが起ころうとしている

New Oxford American Dictionary

というように、今まさに物事が始まろうとする時に使われるのです。

そんなわけで『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』で参加者が口を揃えて「this is it」と言うわけですね、今から本格的にゲームが始まるということで。

そして、予期されているというのもここで重要です。起こることを既に知っていて、それがいざ始まろうとした瞬間に「これだ、いよいよはじまるぞー」というニュアンスです。

例えば、街角を歩いていたらクロロホルムを染み込ませたハンカチで口を抑えられて意識不明になって拉致られて、気づいたら文明から隔離された大自然の中に置き去りにされていた(『ALONE』の状況)としても、そこで「this is it」とは言わないんです。だって、そんなことを起きるなんて予測してませんから(笑)

だから、例として、皆さんが就職や昇進のためTOEICを受けるとしましょう。準備万端で会場に着き、後は試験開始の時間が来るのを待つばかり。そしてスタートのベルが鳴るのです。その瞬間の皆さんの気持ちこそがまさに「this is it」なんですね。

『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』で参加者が「That’s It」

ところで、前回紹介した十分の意味の「That’s it」も『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』で出てくるので紹介しましょう。 それは、サバイバルゲーム参加者が空腹等でタップアウト(ゲームから降りる)する時に呟かれるのです。

次は、女性参加者が衛星電話を使って番組スタッフにタップアウトの連絡をし終わった直後。「That’s it」とカメラにポツリつぶやきます。彼女は限界までもう十分やったのですね。もうこれ以上できないのです。それで、このフレーズになったのでした。

Well, that’s it.
『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』で、参加者はタップアウトする
Alone [Credit: History]

というように、『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』では参加者がゲームに参加する時に「this is it」と言って意気揚々サバイバルを開始し、ゲームから降りる時には「that’s it」と言って去っていくという面白い状況になっているんですね(笑)

最後に

今回はフレーズ「this is it」の紹介でした。予期されているイベントが起ころうとしている時に使われます。意味は「いよいよ始まるぞ」といった感じ。

なお、リアリティ番組『ALONE 〜孤独のサバイバー〜』では、ゲーム参加時に「this is it」して、ゲーム脱落時に「that’s it」するという対称性がありました。これは「this is it」と「that’s it」の意味を同時に抑えるのに適した例かもしれませんね。それでは〜