タバサ: I’m tired.
監督: Tabitha, my dear, you are a star, and the show must go on.
『奥さまは魔女』で、テレビに出るサマンサの娘タバサ
Bewitched [Credit: ABC]

イディオム的格言「The Show Must Go On」について

今回紹介したいフレーズは「The show must go on」。このgo onの意味は続けること。つまり、これは「ショー(演劇、番組)は続けなければならない」という意味。何があっても、最後までやり通すんです:

the show must go on

(イディオム的)始めたものは終わらさなければならない。何があっても物事は続けなければならない。

(idiomatic) One must finish what one has started; things must continue no matter what.

「The Show Must Go On」の語源とは?

このフレーズは明らかにショービジネスから来てると思いきや、なんと語源はサーカスなんだそうです(笑)

The show must go on

「The show must go on」はショービジネス界でのフレーズだ、何が起ころうとも予定された舞台はそれを待つ常連のために上演されなければならない。

“The show must go on” is a phrase in show business, meaning that regardless of what happens, whatever show has been planned still has to be staged for the waiting patrons.

この格言と原則は舞台での伝統だが、両者とも19世紀のサーカスに起源を持つ。動物が脱走したり曲芸師が怪我したとしても、舞台監督や楽団は物事を進行し続けようとした、観客を動揺させないように。何故なら「代役が居ない時に他の演者を見捨てて期待を裏ぎることをしないのはメンツの問題だから」。

The saying and principle are traditional in the theater, but they both originated in the 19th century with circuses. If an animal got loose or a performer was injured, the ringmaster and the band tried to keep things going so that the crowd would not panic because “it is a point of honour not to let the other players down by deserting them when no understudy is available”.

「the band tried to keep things going」を読んだ瞬間、私が思い出した映画は『タイタニック』。船が沈み行く中バンド演奏は中断しないんです。まさに「The show must go on」なんですね。ちなみに、セリーヌ・ディオンの歌う主題歌の題名は『My Heart Will Go On』。

なお、クイーンのナンバー『The show must go on』の方を思い浮かべる人もいるかもしれません。

海外ドラマでの「The Show Must Go On」

海外ドラマでもこの格言は出てきますが、今回調べた感じだと意外と登場頻度は少なかったです。まあ、テレビ番組自体がショービジネスなので、使用すると自己言及的になっちゃうからなのかな。絶対撮影してる舞台セットでは「The show must go on」って飛び交ってそうですけどね、特に新型コロナが発生した初期なんて(笑)

ビッグバン★セオリー

If you need to pause a little longer, just click the pause button. But the show must go on.
『ビッグバン★セオリー』で、シェルドンの「Fun with Flags」の撮影
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

『ビッグバン★セオリー』では、シェルドンはポッドキャスト「Fun with Flags」の撮影中。止まって考えたい人はポーズしてねとしてから、「the show must go on」と言って番組を進めます。ここはイディオムではなく、文字通りの意味で使ってます。

glee/グリー

レイチェルは元カレのフィンとよりを戻すため、クリスマスプレゼントに楽曲を用意します。しかし、フィンはこれを固辞し、レイチェルの前から去っていきます。バンドメンバーからどうするか聞かれると、レイチェルは「the show must go on」と言って、観客の居ない中、一人クリスマスソングを歌い出します。

Whether it’s a heart attack or heartbreak, just like on Broadway, the show must go on.
『glee/グリー』で、『Merry Christmas Darling』を歌うレイチェル
Glee [Credit: Fox]

YouTubeに公式クリップがありました。冒頭に「the show must go on」のシーン。

Key & Peeleの『Tragedy Strikes at an Aerobics Competition』

さて、私が「the show must go on」を見る度に思い出すのがKey & Peeleのスケッチ『Tragedy Strikes at an Aerobics Competition』です。80年代に米国エアロビクスチャンピオンシップで本当にあった出来事。生放送中に妻と娘のひき逃げの一報がダンス中のライトニングにもたらされます。しかし、ライブの番組を止めることはできず、事故の状況をカメラの背後の手書きフリップで説明しながらショーは続いて行くのです。まさしく「the show must go on」なんですよ、これ(笑)

『Key & Peele』の『Tragedy Strikes at an Aerobics Competition』
Key & Peele [Credit: Comedy Central]

公式クリップはこちら↓

最後に

今回はショービジネスでの有名な格言「the show must go on」について取り上げました。意外にも、語源は元々サーカスということで、昔は空中ブランコに乗るパフォーマーがいなくても、サーカスショーは続いていたのでしょうかね。

なお、会社の仕事等で、絶対成功しないことが最初から確定しているプロジェクトなんかは「the show must go on」で、死体の山を築き上げながら続くことが多い気がするのは私だけ?(笑) それでは〜


ショーはショーでも「show and tell」↓