製作総指揮:小島秀夫

監督:小島秀夫

演技指導:小島秀夫

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ネットミーム

『The End of The Movie』のエンドロール

週末、『クレイジー・エックス・ガールフレンド』の楽曲群をYouTubeで聞いていたんです。歌手ジョシュ・グローバンが歌うことで有名な『The End of The Movie』の番になって、ミュージックビデオを鑑賞していたら、最後のエンドロールに面白いネタが入っていることに気づきました。

実際の公式クリップ↓

問題のエンドロール↓

『クレイジー・エックス・ガールフレンド』で、『The End of The Movie』のエンドロール
Crazy Ex-Girlfriend [Credit: The CW]

監督から、プロデューサーから、アシスタント(1〜10まで)から、スタイリスト、小道具、キャスティングまで全てレベッカ・バンチがやっているのです(笑)

これって素人が作るホームビデオでも、非常によくあるネタじゃないですか?(笑)

TV Tropesでの解説

テレビのお約束を集めたTV Tropesにも、このネタについて記述がありますね。ちなみに、英語ではエンディングの最後に流れる制作関係者の名前の一覧エンドロールはcredits(クレジット、クレジットタイトル)と呼ばれ、gagはギャグ、悪ふざけ、冗談の意味なので、この記事はエンドロールを使った制作陣の悪ふざけについて書かれたものです:

Credits Gag

クレジットの悪ふざけは、クレジット内や、クレジットについて、またクレジット上で行われる冗談を含む。

よくあるパターンは次の通り:

  • クレジットが壊れ出し、それを修正する議論が始まる。
  • もじりクレジット、偽の名前や無意味な馬鹿げた役割や、建前上は裏方として働く架空のキャラクターのような。
  • クレジット内での言及、時々自虐的に。
  • 偽のクレジットを流す、番組終了前に、結局後に続くだけ。
  • 一人の人物によって制作されたホームビデオ、同じ人物の名前が次から次へと流れる。
  • 冗談の法的免責事項。動物は一匹も危害を加えられていないや、これはフィクションであるといったお約束と関連。

a credits gag involves a show making jokes within, about or upon the credits themselves.

Common versions include:

  • The credits getting “broken” and arguments over fixing them.
  • Spoof credits, such as fake names, nonsensical or ridiculous roles, or fictional characters supposedly working behind the scenes.
  • Referencing things within the credits, sometimes within a self-deprecating manner.
  • Running fake credits before the end of the show, only to continue later.
  • Homemade productions made by one person list job after job after job; with the same person’s name next to it.
  • Joke legal disclaimers. Variants on No Animals Were Harmed or This Is a Work of Fiction are subtropes of this type.

この中の、一人の人物の名前がズラズラリストアップされるのが、まさしく我々の求めるものですね。

海外ではこのネタに関連して小島秀夫の名前が・・・

ところで、このネタを調べるためネットを彷徨っていたら、テレビゲーム・プロデューサーでメタルギア・フランチャイズで有名な小島秀夫氏の名前がやり玉に上げられることが分かりました。なんでも、作品をHideo Kojima Gameなどと称して自身の名前を前面に出すのを皮肉っているみたいですね:

小島秀夫が一人だけがエンドロールに登場
directed by Hideo Kojima

このお約束をリアルでやりたいか?

ちなみに、個人的にこのお約束って一回はやってみたいと思うんですよね。先輩の結婚式のホームビデオの編集とか当番が回ってきたとして、他人の幸せのために、ちまちま動画編集する作業の量を考えてみたら、最後に編集した自分の存在を入れたいと思うのは人情じゃありませんか?(笑) どうかな? 経験者の人どうでしょう?(私は未経験)

映画クレジットで名前が出た最大数はジャッキー・チェン

なお、このクレジットに関連して、全部ではありませんが、15の役割で映画クレジットに名前が出たとして、ジャッキー・チェンがギネスブックに載ってるみたいです。たしかに彼は、監督から、役者から、カンフー演技からスタントマンまで、様々な役割を演じていることは想像に難くないので、納得でしょうかね(笑)

最後に

今回はエンドロールに自分一人の名前を様々な役割と共に延々と流すお約束を見てみました。本質的には「全作業 by ○○」と一行入れれば済むところを、わざわざ手間暇を余計に掛けて長いエンドロールを入れるという壮大な無駄無駄感が個人的に好きですね(笑) それでは〜