オスカー: I got my friend Charles, who’s funny as hell, and his apartment complex has a Jacuzzi. It’s lit.
『フォーエバー ~人生の意味』で、ジューンとオスカー
Forever [Credit: Amazon Video]

スラング「lit」の意味とは?

litはlightの過去形ですが、ネット上では形容詞としてよく使われるスラングで、ポジティブな意味を持っているのは以前から行間を読んで分かっていました。

例えば、次はYouTubeにあった頭文字Dのミームのコンピレーションクリップですが、コメントにlitが出てきますね:

Initial D Eurobeat Meme Compilation

That african dude with his homemade car was lit.

なんとなく、アフリカ人の自家製車が良いと言っているのは分かるかと思います。

ただ、さすがにそろそろ正確な意味を調べておこうと、この週末辞書で「lit」を引いてみました:

it’s lit

「It’s lit」の意味は、何かが本当に良く、激しく、楽しく、興奮することだ、他のスラング「poppin’」や「off the chain」と似ている。

It’s lit means that something is really good, intense, fun, or exciting, similar to other slang terms such as poppin’ or off the chain.

ということで、想像してた通りポジティブな意味で間違いないですね。ただし、楽しいとか興奮する方向でポジティブなんですね。

スラング「lit」の語源とは?

ついでに、スラング「lit」の語源も上記記事に書いてあったので引用してみましょう:

it’s lit

「it’s lit」はどこから来たのか?

動詞「light」の過去形に基づいて、スラングとしての「lit」は1910年代から英語の一部であり続けた。当初は「酔った」を意味した、これは多分酔った人の外見や行動が lit(lighted up、陽気な)と見做されたからだろう。1999年までに、litは素晴らしい(例えば、ホットやクール)を意味するよう発展した。Urban Dictionaryのような人気サイトでは、この用語は2009年初期に導入されている。

当初酩酊に関連したこの用語がパーティーやイベント全般の興奮を掴む方向へ推移したのは驚くに値しないかもしれない、それらは今では「lit」と考えられる。2015年までに、このスラングは大幅に主流となり、何かが「刺激的」を表すための用語として幅広く使われるよう成長した。

Where does it’s lit come from?

Based on the past tense of the verb light, lit as a slang term has been part of the English language since the 1910s. It first meant “intoxicated,” perhaps because one’s appearance or behavior was perceived as lit (or “lighted up”) when they were under the influence. By 1999, the term was evolving to mean “excellent” (cf., hot or cool). Popular sites like Urban Dictionary introduced the term by early 2009.

It may not be surprising that a term originally related to drunk-ness would transition toward capturing the overall excitement of parties or events, which are now often considered lit. By 2015, the slang had grown increasingly mainstream—and increasingly broad as a term for something “exciting.”

ということで、litには元々「酔った」意味があり、そこから「素晴らしい」という意味に発展したとか。当初はパーティーとかをlitと言っていたのが、そのうちなんでもlitで言うよう進化していったのですね。

次の「it’s lit」の意味は?

それでは、次の海外ドラマ『ギルモア・ガールズ』の場面を見てみましょう。

ローリーと彼氏は町の祭りにやってきます。そこで、「it’s litの前まで時間がある」と言うのです。ここはスラング「lit」で訳すと意味が合いませんね・・・

彼氏: I thought you said you want to see the bonfire.
ローリー: Oh, I do. Mayor Porter just said… It’s gonna be awhile before it’s lit.
『ギルモア・ガールズ』で、ローリーと彼氏
Gilmore Girls [Credit: The WB]

この場面では直前の英単語「bonfire(大かがり火)」がヒントです。

そう、それに火が点くまで時間があると言っているのですね(笑)

このように、it’s litを一律「素晴らしい」と訳すのではなく、使われた文脈を考えるのも重要ですね。

最後に

今回はスラング「lit」に「良い」というポジティブな意味があるのを見てみました。

海外ドラマではこのlitはほとんど使われませんが、ネット上のコメント欄などでは結構出てくるスラングです。覚えておいて損はないかもしれません。それでは〜