わたくし、日本語が順調に下手になってます

以前、英語を勉強していると日本語が下手になるという記事を書きました。

これは、ボキャブラリー的な観点からの話だったのですが、実は今回、新たに屋上屋を架すのは、日本語の発音も同時に下手糞になって、そして、その理由が薄々分かったからです。

以下は、私の経験的な話でネット上ではサイエンスでないと否定される類のものですが、一応2つの理由があります。

日本語の発音が下手になる理由

英語の発音をしてしまう

まずは、英語特有の音を日本語を話すときでも使おうとしてしまうパターン。これは、以前シット(shit)の記事でも書いたのですが、ライトの「ラ」の字が/l/か/r/か分からないので発音できなくない体になってしまう現象。

私がこの現象に気づいたのが/f/の発音で、でした。英語で/f/は下唇を少し噛むのですが、どうも日本語でも自然とその口の形になってしまう自分が居ることにあるとき気づいたのです(多分、英検1級取って数年後)。それは「福島」を発音しようとした時のこと。今でも明確に覚えています。「ふくしま」の「ふ」が発音できないんですよ。なんか自然と英語の/f/になってしまう。「あれあれ??」とその違和感に気づいて、日本語モードに頭を切り替えて(よく分かりませんが、日本語モードにスイッチすると自分に暗示をかけ)、改めて「ふくしま」と発音しようとしても全くできない。そもそも、以前どうやって「ふ」の音を日本語で発音していたのか分からない自分が居たのです(笑) 本当に笑い事ではないのですよ。

フルーツ盛り合わせに「ふ?」
Image by Silvia from Pixabay

結局、英語ができるメリットの方が「ふ」が発音できないデメリットよりも打ち勝つので気にしなくなって幾星霜。今現在でも「ふ」が分かりません(笑) 自分は以前どうやって「ふ」を発音していたんだー?? 日本人記者"How do you hocus"を見る限り、/h/だったような気もするのですが、すでに全くしっくりこない体になってしまっているのです。というか、/h/とか考えている時点で、すでに英語に毒されているのですが。

だから、英語学習を頑張ると決めた際は、事前に自分の日本語の喋り方をビデオに撮っておくのが良いと思います。もしかしたら永久の別れかもしれませんから(笑) これは昔の自分にしてあげたいアドバイス。

唾液の分泌量管理

これは最近気づいた事実なのですが、英語と日本語では使う音も、その音を発生させるメカニズム(唇や下の動き)も異なります。そして、我々人類は、どうもその音をスムースに鳴らすために唾液の量を無意識に管理しているっぽいのです(あるいは、子供時代からの長年の訓練で量が最適化されているというべきかもしれませんが・・・)。だから、英語と日本語で使われる音や発音メカニズムが異なる故、スムースに喋るための最適な唾液量に違いがあるのが分かります。そして、これは私の経験ですが、英語のほうが必要とする唾液の量が多いのです。

だから、英語に慣れてから日本語に戻ってくると、自然と唾液過剰になってしまうのです(笑) 自分は当初、この事実に気づいた際は年取ったのが原因だろうと放っておいたのですが、この正月に色々実験してみた結果、英語を話す時は唾液過剰感(なんだそれw)がないんですよね、日本語のときだけに何故か発生する。つまり、自分の唾液量は英語に最適化されている感じなんです。そうとしか考えられないくらい日本語が以前に比べ喋りづらい気がする。うーん、この辺も動画を撮っておくべきだったか・・・。

この辺は学術的な研究が待たれますが(あるいは、既にあるのかもしれない)、一つだけ言えるのは、こればかりはどうしようもないということ。結局英語ができるメリットが勝るので、個人的に諦められる感じです。

最後に

今回は、個人的に日本語の発音が下手くそになっている現状があるのですが、どうも英語が大きく影響をしているという体験談をまとめてみました。唾液理論は最近確立したものなので、さらなる洗練が必要そうです。深く研究すれば論文くらい書けそうですね(笑) 

いずれにしても、自分の喋り方などを動画に撮っておくのは良いことなのかもしれませんね。学習する言語の使用前と使用後はよくやるのですが、母国語の変化を追うのは盲点でした。

それでは〜