ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

選択の○○ It Is.

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今回紹介する○○ it is.は、複数の選択肢から一つ選ぶ時に使われる表現。辞書見ても文法書見ても載ってなかったので(探し方が難しいので見逃してる可能性も)、とりあえず選択の○○ it is.とでも呼んでおきます。これがよく使われるのは、消去法等で残ったものを指す時。例えば、友達数人と出先で昼食を取るとします。そして、寿司と中華とパスタが候補としてあるとしましょう。友達の一人が「私妊婦だから寿司はちょっと・・・」と寿司にNGを出します。次の友達は「私脂っこいものは最近控えているから中華は・・・」と言ったとしましょう。はい、この時点で選択肢で残ったのはパスタしかないですね。そこで「Pasta it is.」です。「じゃあ、パスタにしよう」とか「パスタしかないね」とかいう感じ。簡単ですね。

この表現に気付いたのは今から2ヶ月前。皆さんご存知の物を手渡しする際の「Here it is.(はい、どうぞ)」なんかと同じ倒置の一種くらいの認識でしたが、それ以降に見た海外ドラマでも結構使われていて、なんだこれは?と辞書を調べることになった次第です(見つからなかったけど)。

こういう自分のレーダーに一旦現れて認識すると、それ以降色々なところで使われているのに気づくってパターン、英語学習してるとよくありますよね。それ以前にその表現が全く使われていなかったわけではなく、単に自分のレーダーの精度が荒かっただけで、見逃していただけなんですけど。自分の実力向上に気づける瞬間でもあります。

早速今回も、海外番組内でのこの表現の使われ方を見てみます。

ベター・コール・ソウルから

ベター・コール・ソウルの最新エピソード(みんな見てるのかな?)でもこの表現が使われていました。以下のシーンはジミーが職探しから帰ってきたところ。食料を買い込んで来て、どこで食べるかキムに尋ねます。カウチが良いというキムに、「じゃあカウチで決まり」とジミー。こんな感じで、複数の選択肢があって、最後に一つ決まった時に使われます。

ジミー: I hope you're hungry. I bought way too much food.

キム: Yeah. I can always eat.

ジミー: Counter or couch?

キム: Couch is good.

ジミー: Couch it is.

Better Call Saul/Season 4/Episode 2

Tangled The Seriesから

王妃とラプンツェルは流星群を見に山へ向かいます。どこで見るのがベストか、王妃は地図を見て、セゾン山南尾根に決めます。これに、ラプンツェルも「Then the southern ridge it is!」と応えます。この表現は、thenを伴うことが多い印象。「じゃあ、○○にしよう」の「じゃあ」ですね。

王妃: So, the best place to see the shower is the southern ridge at the peak of Mount Saison.

ラプンツェル: Then the southern ridge it is!

Tangled The Series/Season 1/Episode 15

Gothamから

ゴッサムからは、市長シオとペンギンの初対面から。シオがコブルポットと本名で呼んだのに対し、ペンギン本人はペンギンと呼んでくれとします。その呼ばれ方は嫌いだったのでは?というシオに、だんだん好きになってきた(grew on)とペンギン。Penguin, it is.で「わかった、ペンギンね」とシオです。

シオ: Mr. Cobblepot, finally we meet.

ペンギン: Call me Penguin.

シオ: I thought I heard you hated that name.

ペンギン: It grew on me.

シオ: Penguin, it is.

Gotham/Season 2/Episode 4

Friendsから

マッサージ師のフィービーはロスに仕事の代行を頼みます。しかし素人のロスは施術中やらかしてしまい、フィービーの贔屓客を失うことに。以下のシーンでは、フィービーは毎週得られたはずの80ドルをロスに課します。しかし、ちゃっかり100ドルに値上げするフィービー(笑) パズルを脅されたロスは、不承不承で受け入れます。

フィービー: Look, Ross, I really need that $80 every week.

ロス: I'm sure you'll find another massage client, Phoebe.

フィービー: Yeah, I'm sure I will too. But until then, I'm going to massage you every week for the price of $ 100.

ロス: You just said 80.

フィービー: You want me to mess up your puzzle?

ロス: A hundred it is.

Friends/Season 7/Episode 2

最後に

今回は複数から選択するときの○○ it is.の紹介でした。こんなものは辞書なんか引かなくても、場面の状況(コンテキスト)から理解は可能ですが、こうやって一回まとめておくと、自分でも実際使えるようになりますね。

英語試験の選択肢問題を問いてる時、消去法でB,C,Dの可能性が消えたなら、それがまさしくA it is.の瞬間。心の中でA it is.とつぶやきながらマークすれば正答率が上がるかもしれません(笑)