ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

Do I Owe You Money? / 私の顔に何か付いてる?

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動詞oweは日本語訳も「負う」と同じ音になってることで有名ですが、そんな訳より「借りがある」と素直に覚えたほうが良いですね。そして、何を隠そう、海外ドラマでは超頻出の動詞です。というのも、相手のお願いを聞いてあげるなんて日常茶飯事。その瞬間借り1なわけです。そして、日常会話で貸し借りを表現するのって、owe一択。これ以外の他の言い方って無い気がする。一応、辞書にはdebtとか使った表現が載ってるけど、ドラマのセリフで聞いた覚えがない。ということで、独占禁止法(!?)があれば引っ掛かるこのoweですが、ドラマの中で主にoweされるものが4つあります。それらは・・・

apology

謝らなくちゃいけなかったのに、ずっと謝っていなかった。通常、I owe you an apology.と言った後、sorryと謝ります。

one

なにか一つ借りがあるんですね。それと釣り合う事で埋め合わせすれば、We're even.(ちゃら)となります。

big time

big timeは一流・特上ということ。つまり、I owe you big time.と言ったら、ものすごくでかい借りがあるということ。でも、友達同士の会話ならちょっとおどけてる風で、それほどシリアスな感じには聞こえない。

money

はい、お金。この場合は、50 bucksの借りとか具体的な数字が来ることがほとんどかな。日本でも、麻雀で負けた三万円の借りとか言いますもんね。でも待って欲しい。記事タイトルの「私の顔に何か付いてる?」はどこから来るんでしょう? 実例をドラマの中から拾ってみます。

次のシーンは、ミッジが警察署の牢屋に勾留されたところ。同房で同じく勾留中の二人の女性達の話に耳を傾けます。どうやら女性の片割れは、自分が捕まった経緯を話している様子。彼との間のいざこざらしい。そして、話がナイフを掴む佳境に入ると、ミッジは耳だけでなく、目をもその女性に向けずにはいられなくなります。その瞬間、「Do I owe you money?」と話し中の女性はミッジを詰問。当然、健忘症になったため実際金を借りているか尋ねているのではありませんね。何こっちを見てるんだ、こっち見るな、と暗に言っているのです。つまり、じろじろ顔を見られた時の日本語の「私の顔に何か付いてる?」が一番近い訳ってわけ。それにしても、あっちでは、ジロジロ見る=金の催促なのかな?(笑)

勾留中女性: he says... get this... he says "So, the cash, now" just like that. You know me, I don't put up with shit, so I grab his knife and... Do I owe you money?

ミッジ: Sorry.

The Marvelous Mrs. Maisel/Season 1/Episode 3

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The Marvelous Mrs. Maisel [Credit: Amazon Prime Video]

最後に

今回は謎なタイトルを意図的に狙ってみました。だって、「Do I owe you money? / 私の顔に何か付いてる?」って初見だと絶対意味わからないよねw。でも、この記事を全部読めば分かるというカラクリ。こういうのをclickbaitとか言いますね。センセーショナルなタイトルを付けてクリック数を稼ぐと言う意味。まあ、クリック数は全く稼げそうにもないタイトルだけど(笑)

それにしても、こういう表現って伝統的な辞書には載ってないけど、そのシチュエーションを考慮すれば「こっち見るな」と言ってるのは一目瞭然。留置場で退屈、面白い話をしてる、だんだんそっちを向く、目が合った瞬間「Do I owe you money?」、直後に「sorry」と謝る。これだけヒント(clue)があれば、そして極々普通の感性があれば、大筋は分かるはず。ま、アーバン・ディクショナリーには当然載っているのですが(↓さすが!)

www.urbandictionary.com

ドラマThe Marvelous Mrs. Maiselは上流階級の主婦がお笑い芸人になるというコメディ。アマゾンプライム会員なら全話、通常会員でもエピソード1は無料で視聴できます。結構面白いので、エピソード1だけでも試してみるのもいいんじゃないかな(胸ポロリがあるので注意だけど)。