ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

字幕製作者からの隠されたメッセージ

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字幕制作って大変な作業ですよね。ネトフリとかYoutube、DVDなんかについてくるアレです。

自分も昔少しだけやってたんですけど、これが本当に大変。他言語への翻訳じゃなくたとえ原語であったとしても、役者の喋るのと字幕の出るタイミングを合わせたり、視聴者が一瞬で読めるように適宜にセリフを短くしたりしてくれたり、様々なことを考慮しないといけないんです。

例えば、be going toをwillに、you and I をwe に、last but not leastをlastlyに、具体的な数値を丸めたりとか。具体的には、18 years agoをdecades agoとかよくありますね。意味が大幅に変わらない条件の下で表示文字数を少なくするのは結構な技術だと思います。

他にも、セリフでなく歌のときは音符マークが入ったり、あとは聴覚障害者向けに状況説明を入れてくれたり・・・。最近は流れる音楽の曲名まで表示してくれたりします。本当に至れり尽くせり。

でも基本的には、字幕には元の映像・音声以上の情報は入っていないわけです。

と今までは思ってたんですけど、元の映像・音声以外の情報が字幕に付加されるパターンがあることに最近気づきました。字幕製作者が親切心で入れてくれた情報。次のセリフが典型的:

I know of Hitler.

なんと、know ofがイタリックになってたんです! つまり、字幕制作者さんはここで、 注目して! I know Hitler.じゃないよ、know ofだよと親切にも教えてくれてるわけですね。

このknow ofですが、辞書によると、

know of

噂程度に知っている

とありました。だから、ここのセリフの意味は、教科書レベルの一般教養としてはヒトラーは知ってるけど、個人的に深く知ってるわけではないと言うわけです。そしてそれを字幕制作者がイタリック体で視聴者にそっと教えてくれている・・・

ありがとう、字幕制作者さん。その想い、しかと受け取った!(笑)