ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

"wall wall"みたいな同じ単語を繰り返す表現

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このトピックは以前から取り上げたかったんですけど、説明が結構難しくて躊躇してたんですよね。だって、この題名読んでもなんのことか分からないもん(笑)

ということで、良い例に出会うまで控えてたんですけど、先日これを説明するのにピッタシな例に出会いました。それが"wall wall"です。繰り返して二重になってます。

皆さんはトランプ大統領がメキシコ国境にwallを建てようという事実は知ってると思います。そして、その予算獲得のため、現在政府機能を半ば停止してる状態です。多分、今アメリカの国立公園行っても閉鎖されているんじゃないかな。報道によると、それでも中に入る人がいて、ゴミの山なんだとか・・・。さて、そんな状況ですが、数日前にトランプ大統領の周辺が折れる様子を見せ始めました。本物の壁(wall)じゃなくてもいいと。違法入国の障壁(wall)となるものに予算をくれるなら政府機能停止を解除すると譲歩しだしたんですね。ここでいう障壁は、国境パトロール員の増加やドローンでの監視等の違法入国の抑止(deterrence)になるもの。それは結局、いつものようにトランプ大統領が癇癪(tantrum)を起こしてポシャったんですけど、その時CNNのコメンテーターが次のようなことを述べたんです。

トランプの"wall wall"を建てたって、入ってくる奴は必死なんだから入ってくるよ。それに、違法入国者の大半は観光ビザで入ってきたあとのビザ切れ不法滞在やん。

ここでwallを2回繰り返したんですね。これが冒頭に述べた「同じ単語を繰り返す表現」の意味です。このwall wallのニュアンスってわかりますか? はい、「壁の方のwall」って意味なんです。つまり、その時点で単語wallには2つの意味合いができています。1.物理的壁、2.抑止となる障壁、ですね。このコメンテーターはwall wallと言うことで、壁の方のwallと言ってたわけです。

でも、これだけだと2番の方のwallを指し示す方法がないように思えます。でも大丈夫。前後のコンテキストから話者がなんのwallを意味したいのかは大体わかります。

別の例をもう一つ(どの海外ドラマの例かは忘れてしまいました)

友達にお願いされて初対面のデート(blind date)に行くとします。乗り気じゃなかったけど、相手がお医者さん(doctor)と聞いて渋々って感じ。指定されたレストランに行くとオタク系の男がいます。そして相手の自己紹介を聞いてビックリ。大学で応用物理学を研究してるのだとか。そこで一言

あなたって "doctor doctor"じゃないわけね。

この場面もdoctorに2種類の意味合いがありますよね。お医者さんのdoctorと博士号持ちのdoctor。だからここは、「お医者さんの方のdoctorじゃないわけね。」というニュアンスになります。

この2回繰り返すことで「○○の方の○○」と曖昧な点をなくせる表現、日常会話では結構出てくるようですね。ただ、これを字幕から検索するのが至難の業なので、今回は実際のドラマのセリフは割愛です。名詞だけでなく、形容詞でも複数のニュアンスがある時は2回繰り返すことで「○○の方の」を意味できます。

ということで、これを自力で使いこなすのは少々難しいですが、英語を勉強してれば必ず出てくる表現ですから、注意して海外ドラマ等を聞いてみると良いかと思います。こういうのって意識しだした途端出てくるのがよくあるパターンだったりしますよね(笑) それではー。

追記:CNNじゃないけど、Youtubeで"wall wall"という表現を使った動画を見つけられました。virtual wall vs. wall wallと上記説明とほぼ同じですね。

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