ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

Thoughts and Prayers

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Thoughts and Prayersは思いと祈りですね。それが届きますように(または、あなたと共にありますように)って意味で通常使われるんですけど、自分と直接関係がない悲劇的な災害が発生したときのコメントとして多用されるフレーズです。というのも、「私の思いと祈りが犠牲者の皆様に届きますように」がたった3語で言えてしまうから。

インドネシアの大地震で現地の人が亡くなったことにコメントを求められたら

Thoughts and prayers.

ですし、カルフォルニアの山火事で現地住民が困難を余儀なくされている件について聞かれたら

Thoughts and prayers.

なんです。だって、自分と直接関係ないから他に言いようがないっしょ。

でも、自分の祖母が死んだとしたら、いろいろ語ることあるわけですよね。在りし日の思い出とか作ってくれた料理とか。涙とともに自然と口から出てくるはず。しかし、遠くで起きた悲劇に対しては悲しいけど特別述べることはないわけです。だから「Thoughts and prayers.」なんです。ほら、このフレーズの便利さがだんだん分かって来ましたね(笑) 実際、海外のニュースなんか見てると、災害が起きたときに政治家やセレブがこれを使ってるのを頻繁に見かけます。

以下のCNNのクリップでは、Thoughts and prayersしてるだけでは銃乱射事件を止められないと批判してますけどね。

youtu.be

ところで、これだけ便利なフレーズだと、当然別の意味を帯びてくるのは自然なこと。

実際、Urban Dictionaryを紐解くと

www.urbandictionary.com

Thoughts and prayers

An expression of indifference to tragedy intended to seem empathetic.

と、かなり皮肉的。indifferenceは無関心、empatheticは共感。つまり、「共感を装ってるけど実際は無関心」と言ってるんですね。

他にも、

Thoughts and prayers

A useless phrase uttered in times of sorrow or tragedies. Requires the bare minimum of effort because they are too lazy to get involved and actually do something physical to help with the situation at hand but want to come across as if they actually care.

と、こちらもこのフレーズを使う人に辛辣。too lazy to get involved and actually do somethingとまで言ってます(笑) 口を動かすだけって感じ。

さて、ここまで来れば、このThoughts and prayersが前回紹介した敗北のファンファーレwomp wompと一緒に使われると言っても驚かないと思います(笑)

www.reddit.com

Thoughts and prayers...womp womp

この記事は、ある議員が選挙でチートして当選した事実を実に息子にバラされたというもの。当然ここのthoughts and prayersは同情の気持ちなど皆無、皮肉ですね。womp wompとジングルまで鳴らされていますから(笑)

最後にまとめると、このThoughts and prayers、意味合いは「私の思いと祈りが犠牲者の皆様に届きますように」というもの。最初は便利なフレーズかと思いきや、途中からどんどん違う方向へ行ってしまい、ネットでは皮肉で使われる始末でした。とは言っても、政治家がoveruseしてるしてるくらいだから、handy(重宝)なのは間違いなしです。

↓2018年2月に起きたStoneman Douglas 高校銃乱射事件がピークみたいです。