ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

アメリカ人がイギリス人の振りをするシーンでブリティッシュ英語の語彙を学ぶ

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皆さんブリティッシュ英語好きですか? あれって日本人にとっては聞きやすいんでしょうかね? アメドラにどっぷりの自分は最初はかなり聞きづらかった記憶がありますが、いまでは普通に聞けるようになったので、聞いてればそのうち慣れるもんだと思います。

もちろん、ここで言ってるのはアクセント(訛り)のことですね。/r/の音が特徴的な違いとしてよく取り上げられますが、今回はアクセントではなく、語彙の違いを見ていきましょう。だって、この記事はテキストだから、音の説明難しいんですよね。

教科書に出てくるtubeとかliftのような作ったものではない生のボキャブラリーですよ。

と言っても、海外ドラマにはそれこそ星の数ほどブリティッシュアクセントで話されるシーンがあるんですよね。実際、よくある海外ドラマのお約束的な展開としては、近所に英国人紳士が引っ越してきて、女性陣がその男に夢中になって、レギュラーの男性陣が嫉妬するのがよくあるパターン。海外ドラマ通の人は一つや二つはそんなシーンを見たことあると思います。女性陣は英国人のアクセントをセクシーと言うんですよね(笑)

いずれにしても、今回はそんなシーンではなく、アメリカ人キャラがコテコテのイギリス人の振りをするシーンを通して、ブリティッシュ英語の語彙を見てみたいと思います。そんなシーンが実はあるんですよ。そして、ブリティッシュ英語っぽく見せつけるため、これでもかとブリティッシュ英語な語彙を使うんです(笑)

その海外ドラマが「クレイジー・エックス・ガールフレンド」。このドラマはミュージカルなので楽曲が有名ですが、実はドラマのストーリーも面白いんです。

場面はレベッカ(左)が母(右)とクリスマスを過ごすシーン。母を安心させるため、レベッカは自分にはハイソな友だちがいると嘘をつきます。すると、母はその友達を誘ってお茶をしようと譲りません。困ったレベッカは、親友のポーラ(中央)に無茶振りをします。そのポーラが紡ぎ出した答えが「ハイソ=ブリティッシュ」だったのです(笑)

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Crazy Ex-Girlfriend [Credit: The CW]

開口一番Lovelyとブリティッシュな英語を使うポーラ。実はこの時点では、レベッカはポーラがどんなキャラ設定で来るか知らないんですね。だから、Britishと自分に言い聞かすように言います。

ポーラ: Hello! Lovely to meet you, my dear.

レベッカ: British. She's British. That's the surprise. Surprise.

母: Rebecca didn't tell me she had a friend from England. Now, that's very interesting.

Crazy Ex-Girlfriend/Season 1/Episode 8

ここから、二人は即興で話を作っていきます。まず、英国と言えばビートルズ=Abbey Roadということで、ポーラはAbbey Roadで生まれた設定に・・・。そしてポーラは、母が病院に間に合わなかったからliterally(文字通り)に横断歩道の上で産まれたとします(笑) ここのmumは母親の意味でブリティッシュですね。しかし、crosswalkは米国英語なので、実はここでポーラは尻尾を出しているんですよ。細かいですよね(笑)

レベッカ: So, Paula is from London town, I guess. Uh, and she grew up... on Abbey Road.

母: Abbey Road?

レベッカ: Yes.

ポーラ: I was literally born on the crosswalk. My mum couldn't make it to hospital.

それから、カルフォルニアのことを聞かれるポーラ。もちろん、英国人=皮肉屋という公式なので、cultural wastelandとひどい言いよう。それから、休日のやり方がarse about faceでアベコベと辛辣です。ここのarse(尻)もブリティッシュ英語ですね。このイディオムは、「尻と顔が逆転してる=アベコベ」ってニュアンスみたいです。

母: Well, how do you like it here in... California?

ポーラ: Oh, California. California. It's a cultural wasteland.

母: Yes.

ポーラ: And the way they do holidays here, I mean, it's completely arse about face.

最後に、母がブリティッシュならお茶が飲みたいでしょと注文しに行き、レベッカとポーラ二人っきりになると・・・。ポーラはブリティッシュが止まらなくなります。ここの、schedule, aluminium, vitaminsは全てブリティッシュとアメリカンで発音が違う単語ですね。そして最後にbollocksと叫びます(笑) bollocksもブリティッシュ英語でおなじみの語彙で、睾丸の意味ですね。そこから転じて、「ナンセンス・くだらないこと」の意味でよく使われます。bullshitと同じですね。

ポーラ: your schedule, your aluminium, your vitamins. Oh, bollocks! It's so difficult to stop once you get started.

最後に

ということで、今回はアメリカ人視点でのブリティッシュ英語を見てみました。この場面はポーラのブリティッシュアクセントも絶妙にうまいので、是非実際のドラマのシーンで見てほしいですね。クレイジー・エックス・ガールフレンド、シーズン1・エピソード8です。

なお、アクセントや語彙以外にも、Abbey Roadや冷笑など別の方向からもブリティッシュさ(?)を演出してるのが分かるかと思います。多分、ポーラの着ている服もそうなんでしょうね。

なお、以下のTV Tropesの記事にはBritish accentなんてものは存在しないとあるので、現地の人からすればそうなんでしょうね。

there is no such thing as a "British" accent.

tvtropes.org

それでは、また〜