ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

Corona 関連の語彙

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先週風邪に罹った時、流行りの新型コロナウィルスかとまじビビったんです。というのも通常より症状が重症だし、胸が支える感じもするしで・・・。一応、普通の季節風邪ってことで事なきを得たんですけど、寝込んでいる時は最悪の事態まで想像しました。

海外ドラマ好きな私が寝込み中これ幸いと海外ドラマを見るのではなく、新型コロナウィルスのことを調べまくってた事実からも、真剣度が分かるというもの(笑)

reddit、Youtubeから様々なニュースアウトレットまで、ほぼすべてのコンテンツをチェックしていたんです。だから回復が遅れた説もありますが(笑)

当時は、アジアからヨーロッパに感染が拡大していく過程が特にものすごくて、ネット上は阿鼻叫喚で溢れかえっていました。イタリア?? イラン?? フランスも?! What??

そんなわけなので、私は一躍新型コロナウィルスアームチェア批評家となったのです。

そこで今回の記事は、私がそんな病床で集めたコロナ関連の英語語彙を見ていきたいと思います。

Corona / 王冠

まずはウィルスの名前corona。これ「王冠」の意味なんですって。知ってました? 上に張ったコロナウィルス画像から分かりますが、球体からいくつもの突起が出てることが王冠に似てるからこの名前なんだとか。そう言われればそうかもね。

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ちなみに、コロナウィルスは元々様々なものがあって、今回のcovid-19は今までにない新型(novel)のコロナウィルスなんですね。

Crown / 王冠

ちなみに、coronaに王冠の意味があるのを知ってる(てた)人はあまり居ないかもしれませんね。だって、英語には「王冠」を表す別の単語があるから。それがcrown。海外ドラマでも、王冠を意味する時はcrown一択ですね。海外ドラマの字幕を検索した感じだと、coronaは固有名詞かビールでの言及しかありませんでした。

でも、ちょっと待って下さい。

  • Crown
  • Corona

ん?なんか綴りが似てない? そこで調べたら案の定、この2つの単語は関連があるのでした:

crown

From Middle English coroune, croune, crowne, from Anglo-Norman coroune, curune, corone (French couronne), from Latin corona (“wreath”), from Ancient Greek κορώνη (korṓnē). Doublet of corona.

crown - Wiktionary

corona

Borrowed from Latin corōna (“garland, crown”), from Ancient Greek κορώνη (korṓnē, “garland, wreath”), from Proto-Indo-European *(s)ker- (“to turn, bend”). Doublet of crown.

corona - Wiktionary

ここで注目は最後にあるDoublet ofの文字。doubletは二重語の意。つまり、同一語源で意味が似通ってる語のこと。なんと、両者とも語源は一緒なんですね。だから綴りが似てるわけだ(笑)

あと、もう一つ個人的に興味深いと思ったのは、それぞれの単語の遷移の仕方。crownはLatinからAnglo-Normanに行ってMiddle Englishと変形して行ってます。つまり、ラテン語のcoronaから順調にcrownまでいろんな言語を通じて変わっていったのです。その一方、coronaにはBorrowed from Latin corōna (“garland, crown”)とありますよね。borrowed wordは借用語の意味で、日本語で言えばカタカナで書かれる外来語みたいなもの。日本語にピッタシな概念がない場合はその外来語をそのまま使っちゃえってわけ。例えば、ユビキタス。これは「いつでもどこにでもある」という意味ですが、日本語にはその概念を意味する語彙がないので、日本語で書くとどうしても説明的になっちゃう。だったら、「ユビキタス」を日本語に取り入れて、それで表しちゃおうと言うのが借用語。それがcoronaでも起こったのです。せっかくcrownまで進化したのに、当時の誰かが「ラテン語にcoronaっていう王冠を表す単語あるみたいだよ、便利だからこれ使おう」って感じかな?(笑) いずれにせよ、その瞬間、英語にcrownとcoronaの2つ単語が存在することになったのですね。

Coronation / 戴冠式、即位式

さて、coronaとcrownを上で見てきましたが、残念ながら通常coronaは単独ではほぼ使われないんです。みんなcrownの方が好きなんです(笑) でも、ある儀式の時はcoronaが使われるんですよね。それがcoronation(戴冠式、即位式)。王子等が王位を引き継ぐ儀式ですね。新国王の誕生です。coronationはファンタジー系の海外ドラマでは割とよく出てくる語彙です。

例えば、次のゲーム・オブ・スローンズではトメン・バラシオンが冠を被ります。これがcoronation。この瞬間正式に国王なんですね。

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Game of Thrones [Credit: HBO]

多分こうやって画像で見れば、皆さんも既にcoronationは何度も見たことあることに気づくと思います。アナと雪の女王でも出てきたので、気になる方はチェックしてみて下さい。

Coroner / 検視官

さて、もう一つcoronaに関連する語彙で海外ドラマでよく出てくるものを見つけてきました。それがcoroner(検視官)です。死体を解剖する医者ですね。死因等を調べる担当。海外ドラマだと、警察署の地下の不気味なところにいつも居ますよね(笑)

さて、この検視官のcoronerがなぜ王冠のcoronaに関連があるのでしょうか? 昔は王冠を被って死体を解剖してた?? いやいや、それがどっこい、面白い語源があるんです:

coroner

Word History: Coroner comes from Anglo-Norman corouner, a word derived from coroune, "crown." Corouner was the term used for the royal judicial officer who was called in Latin custos placitorum coronae, or "guardian of the crown's pleas." The person holding the office of coroner, a position dating from the 12th century, was charged with keeping local records of legal proceedings in which the crown had jurisdiction. He helped raise money for the crown by funneling the property of executed criminals into the king's treasury. The coroner also investigated any suspicious deaths among the Normans, who as the ruling class wanted to be sure that their deaths were not taken lightly. At one time in England all criminal proceedings were included in the coroner's responsibilities. Over the years these responsibilities decreased markedly. In the United States, although there is no longer any crown, a coroner's main duty is the investigation of any sudden, violent, or unexpected death.

https://www.thefreedictionary.com/coroner

つまり要約すると、昔Corounerという職業があった。王様(the crown)のサポート担当。そんな彼にはもう一つ裏の仕事があった。それが上流階級で起きた不審死を捜査する役。上流階級の人々は、自分の身内が特別に扱われるのを好んだから。そして時は流れ、王様はもう居なくなったけど、今でもcoronerは不審死を捜査する、という感じ。

最後に

今回は病床でなぜcoronaなのかと調べた結果をまとめてみました。こういう風に、気になる単語は自分で調べてみるのも面白いですよね。だって、能動的に調べれば絶対忘れませんから。そして、色んな人との話すネタとして大活躍すること間違いなしです。

自分は昔、仕事等の本題だけ英語で話せればOKと思っていた時期があったんですけど、スモールトークやチットチャットの重要性に最近気がついてきたんですよね。だってさ、いつでも仕事の話しかしない人と会話持ちたい? 持ちたくないよね。コミュニケーションを円滑にするためにも、くだらないネタ話アイスブレイクって結構重要なんです。そして、海外ドラマネタは全世界で通用する鉄板のネタなんですよね。上のゲーム・オブ・スローンズなんて、知らない人はいませんからね。 私は相手の好きなドラマネタで誰とでも仲良くなれる自身があります。そういった円滑な会話ネタとして、皆さんも海外ドラマを見てはいかがでしょうか? ついでに英語も勉強できますよ(笑) それでは〜

検屍官 (講談社文庫)

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