ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

「また始まった」とうんざりする Here We Go (Again)

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Here we goは、これからなにか始める際の掛け声「さ、行くぞ、始めるぞ」の意味で幅広く使われます。

例えば、次のセリフなんかが典型的な使用パターン。準備具合を聞いて、「さあ、始めるぞ」って感じ。

Are you ready? Here we go!

The Walking Dead/Season 1/Episode 3

そんなHere we goですが、面白いのが、「また始まった」と過去何回も起きたことが再度起きてうんざりする時にも使われるんです。

具体例で言えば、会社の上司が「俺が若い頃はー」とか言い出したら、そしてそれが過去何回も繰り返されたことなら、それがまさに「Here we go」とひとりごちる瞬間なんですね(笑) 「まーた始まったよ」って飽き飽きしてる感じで呟けば完璧。

ちなみに、辞書にはagain付きで載ってますが、海外ドラマだとagain無しでも普通に使われていますね。重要なのは、うんざりしてるトーンで言うこと。もう耐えられない、勘弁してよ、サゲサゲ↓↓って感じです。

海外番組でHere we goされるキャラと言えば、ビッグバン★セオリーのシェルドンをおいて他にはいないでしょう。ちなみに、Here we goするのは相方のレナードですね。「またいつものが始まった」っと呟くのがおなじみのパターンです。

例えば次の場面では、タイ料理を食べるのに、ラジは箸(chopsticks)がないか聞いてしまいます。すると、すかさずシェルドンがうんちくを語りだします。もちろん、レナードはそんなこと何十回も聞き飽きているので、「Here we go.」なわけです。ちなみに、下のスクリーンショットは、シェルドンが雄弁にタイ料理話を物語ってる際のレナードとラジの表情。レナードが「だから言っただろ」、ラジが「ごめん」と言う感じが出てますね(笑) その裏では、シェルドンがタイ料理について独演会中。

ラジ: Any chopsticks?

シェルドン: Don't need chopsticks, this is Thai food.

レナード: Here we go.

シェルドン: Thailand has had the fork since the latter half of the 19th century. They don't put the fork in their mouth, they use it to put the food on a spoon...

The Big Bang Theory/Season 1/Episode 2

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The Big Bang Theory [Credit: CBS]

他にも、次のシーンでは、クリスマスツリーの頂点にアイザック・ニュートンの胸像(bust)を飾ろうとするシェルドン。ペニーは皮肉で「very Christmassy」と言いますが、シェルドンは「Excuse me」とその皮肉に敏感に反応して、ニュートンとクリスマスの関係を述べ始めます。もちろん、レナードはそんなこと何十回(略)

ペニー: What is it?

シェルドン: You're kidding, right? It's a bust of Sir Isaac Newton.

ペニー: Oh, sure, sure. Yeah, very Christmassy.

シェルドン: Excuse me, it's much more Christmassy than anything you've put on the tree.

レナード: Here we go.

シェルドン: December 25th, 1642, Julian calendar, Sir Isaac Newton is born. Jesus, on the other hand, was actually born in the summer. His birthday was moved to coincide with the traditional pagan holiday...

The Big Bang Theory/Season 3/Episode 11

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The Big Bang Theory [Credit: CBS]

こう見ると、ビッグバン★セオリーのシェルドンのうんちく開始+レナードのHere we go.はある意味テンプレですね(笑)

最後に、プリズン・ブレイクの例も見てみましょう。こちらはagainが付くパターン。

マイケルが刑務所破りの準備に取り掛かるシーン。同じ監房に居るスークレはhere we go again.で「またかよ」と嫌々な感じを出します。まあ、マイケルが捕まれば、同房の自分も見て見ぬ振りをしたことでとばっちりを食うからですね。ちなみに、ここのスークレのセリフを「here we go(↗)」と陽気にしたらどうなるでしょうか? 「さあ、やるぞー」とマイケルの刑務所破りに乗り気の意味になってしまいます。実際のこの場面を見れば、表情・声のトーンで違いは明らかですけどね。この後エピソードが進むと、刑務所脱出に乗り気になっていくスークレです。

看守: Gates closing!

マイケル: It's time.

スークレ: Time? Oh, God, here we go again.

Prison Break/Season 1/Episode 5

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Prison Break [Credit: Fox]

最後に

今回はHere we goで「また始まった」とうんざりできることを見てみました。

奥さんがガミガミ言い出したらHere we goだし、お父さんが宿題やれ言い出したのもHere we go。校長が朝礼で長話始めたらそれもHere we go。人生はHere we goでできているかのよう(笑)

ちなみに、うんざりのHere we goは基本的に自分ではない第三者がやり出すことに対するものですね。それに引き換え、やるぞーのHere we goは自分も含んでやりはじめるイメージでしょうか。そうだとすると、うんざりのHere we goがなぜweなんだとか疑問に思わなくもないですが、まあ、第三者によって「また始まった」ことに巻き込まれている犠牲者なので、weなのかもしれません。この辺はネイティブでないと分かんないところです。

このブログも、ついつい脱線しがちなので、読者の皆さんにHere we goと言われないようにしなければ・・・(笑)

それでは〜