ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

相手に話を促す「I'm Listening.」

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I'm listening.は非常に面白い表現で、海外ドラマを見てると2つの意味で出てくることに気づきます。

進行形のI'm Listening

最初の意味は、もちろん現在進行形で「聞いている」ですね。

-Are you listening to me?

-Yes, I'm listening.

「俺の話を聞いてんのか?」「聞いてます」 ここは英語を学んですぐ到達する点ですね。ちなみに、海外ドラマだと「I'm listening」と言いながら、別のことをしていることがよくあります(笑)

話を促すI'm Listening

しかし、これだけじゃないんです。相手に話を促すときにも使えるんです。

実際、例次郎には

I'm listening.

さあ話してください。/聞かせてください。/興味津々です。/真剣に聞いています。 [補] 相手の話すことを促す時など。 [同] I'm all ears.

例次郎

とあります。

さて、これを見て、どういう感情がI'm listeningの裏に込められていると思いますか? ポジティブかネガティブかで言ったらポジティブですよね。目をキラキラキラさせている感じ。

話を促す(ポジティブ)

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このポジティブのI'm listeningは簡単です。相手の話を心から聞きたいんです。「さあ、聞いてるから話して」と興味津津って感じ。

実際、次のフレンズでは裸のブ男(Ugly Naked Guy)と知り合いになろうとするエピソード。レイチェルはフィービーに、彼の趣味を見つけろとアドバイス。「もし私がジョーイと会話持つなら、サンドイッチと私の下着の話をするように」だそうです(笑) すると、ジョーイは「I'm listening.」。ここでジョーイは、レイチェルの下着話の続きを聞きたいのです(笑)

レイチェル: You should find out his hobbies and use that to bond with him. Like if I wanted something from Joey I would strike up a conversation about sandwiches or my underwear.

ジョーイ: I'm listening.

Friends/Season 5/Episode 14

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話を促す(ネガティブ)

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さて、こっからが面白いんです。ポジティブがあればネガティブもあります。というか、実は海外ドラマではこちらでの使用例のほうが多い感じです。通常、腕組み&しかめっ面して「聞くだけ聞いてやる」という感じ。話す機会を与えてやる的なニュアンスです。

このネガティブなI'm listeningは、カップル同士の喧嘩の後の仲直りでよく使われます。例えば、カップルがデートしようと計画してますが、当日男がデートをすっぽかします。女はYou're dead to me.という感じで、口さえ聞いてくれません。男も「そんなに怒らなくてもいいじゃん」と譲りません。しかし数日経ち、男のほうが折れるのがこの世の常です(笑):

男: この間のことなんだけどさ・・・、あれからいろいろ考えてみたんだけど・・・

女: I'm listening.

ここのI'm listening.は目をキラキラはさせていませんよね(内心、ホッとしてるかもしれませんが)。普通、頬を膨らせて(pout)言うのです「聞くだけ聞いてあげる」と。単に聞くってだけで、許す保証はないんです。

上記ポジティブとは少し意味合いが違ってるの、分かって頂けたでしょうか?

実は、今回この記事を書いた理由が、こちらの意味が辞書に載ってなかったからなんです。やはり、辞書には限界がある感じですね。

さて、このネガティブでの使われ方をビッグバン★セオリーから見てみましょう。

まずは、シェイミーことシェルドンとエイミーのカップル。シェルドンとの仲がこじれたエイミーは、スチュワートと映画デートに行きます。しかしそれに嫉妬心を抑えられないシェルドンは映画館まで押しかけ、二人の関係を前進させようと提案します。エイミーは「I'm listening.」と一応話を聞いてくれます。ちなみに、この後カップルに戻る二人ですが、スチュワートの可哀想なこと(笑)

シェルドン: I believe I would like to alter the paradigm of our relationship.

エイミー: I'm listening.

The Big Bang Theory/Season 5/Episode 10

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The Big Bang Theory [Credit: CBS]

次は犬猿の仲のシェルドンとレズリー。物理理論で衝突する二人のシーンから。レズリーの意見に、「聞いてやるから俺をAmuseしてみろ」と挑戦状を叩きつけるシェルドンです。腕組みして仁王立ち(笑) ちなみに、カップル間のI'm listening.は海外ドラマでは、ほぼ元の鞘に収まるんですけど、シェルドンのは本当に聞くだけです(笑) 折れたらシェルドンじゃありません、よね?

レズリー: Loop quantum gravity clearly offers more testable predictions than string theory.

シェルドン: I'm listening. Amuse me.

The Big Bang Theory/Season 2/Episode 2

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The Big Bang Theory [Credit: CBS]

最後に

今回は、海外ドラマでよく聞く「I'm listening.」という英語表現を取り上げました。結局相手に話を促すんですけど、その裏に込められた感情はマチマチ。心から聞きたいI'm listening.もあるし、その一方、聞くだけ聞いてやるのI'm listening.もありました。シェルドンのは「聞くけど絶対自説を曲げない」I'm listening.です(笑)

ところで、途中で例次郎にもう一方の意味が載ってない旨を書きましたが、そもそも「I'm listening.」って表現自体が例次郎以外の辞書には全く載ってないのです。そういう意味では、例次郎はそんなマイナーな表現まで抑えてて素晴らしいことには間違いないので、誤解しないで下さいませ。

それでは〜


日本語を諦めてしまえば、輸入して最新版を格安で見ることができます。シーズン12まだかな(笑)


例次郎は英辞郎に含まれている例文集ですね。

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