ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

フォーマルな場で敢えて下品なスラングを使うパターン

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皆さん、普段下品な英語表現使ってますか? って、絶対使ってる人いませんよね・・・(笑) いても0.1%とかだと思います。

それでは意味は分かるでしょうか? FuckとかShitとか。これも分かる人は1%とかかもしれない。多くの人は自分には関係ないと思ってると思う。だから、知らないスラングを辞書で調べて[卑]とか記号出てくると、そこで調べるのを止めちゃうのってよく分かるんですよね。だって、自分もそうでしたから(笑)

自分の場合はTOEICとかのテストに絶対出ないってことよりも、自分はそんなフレーズ使わないから必要ないと思ってたんです。海外ドラマ見始める前ですね。それが、海外ドラマ見始めて考えを180度改めたんですから、海外ドラマを見た効果があったってものです。

それでは、私はどう考えを改めたのでしょう? 実は非常に単純な事実に気づいただけなんです:

自分が使わなくても相手が使う(笑)

コミュニケーションを取るため話すのですから、相手の使う語彙は分からないといけませんよね。でもこう言うと、次のような反論があるかもしれません

卑俗なスラング使う連中とは付き合わないから必要ない

確かに、それはそうかもしれません。ブレイキング・バッドのトゥコのようなギャングとは普通付き合いませんからね(笑)

トゥコ: Look, old, bald motherfucker.

Breaking Bad/Season 1/Episode 7

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Breaking Bad [Credit: AMC]

でも、一般人だって時には下品なフレーズ使うわけです。感情が高ぶったり驚いた時のような、TPOを考えていられない状況下では。

以下のホームランドでは、自分を拷問してた男がCIAに捕まっていて驚くブロディ。思わず、下品なフレーズが出てしまってますね。ほら、この通り。

キャリー: Do you know this man?

ブロディ: Motherfucking shit. Yeah, I know him.

Homeland/Season 1/Episode 5

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Homeland [Credit: Showtime]

こういうと、次のような反論があるかもしれません

そんな状況に身を置くつもりはないから知るは必要ない

そこで今回のお題なわけです(導入長すぎw)。実はフォーマルな場でも敢えて下品な表現を使うことが英語でよくあることに気づきました。

例えば、最近あったニューヨーク州知事クオモの次の会見。皆さんご存知のように、ニューヨーク州はコロナウィルスでひどい被害を受けているんですよね。死者数も他の州に比べて突出していて、人工呼吸器も無い悲惨な状況。そんな中ある日、彼は助けに駆けつけた国家警備隊の兵士の前でスピーチするんですが、次のような感動的な訓示をするんです:

君たちは数十年後、孫の前でこの瞬間を涙を流しながら語るだろう、なぜなら多くの命が失われるから。でも同時に誇りにも思うだろう、君たちがこれから成し遂げるであろうことに。私も君たちを誇りに思うし、すべてのニューヨーカーも君たちに感謝をするだろう。だから私は敢えて言う。我が友よ、今から出ていって、コロナウィルスのケツを叩きのめすぞと

ニューヨーク州知事クオモ、2020年3月27日

これなんか、ロックダウンで市民がライブで見てる中でのスピーチ。当然、視聴者には子供も居る。だからここなんか、assじゃなくもっと柔らかいbuttが相応しいし、そもそもkick someone's assなんて下卑たスラングじゃなくても、英語には同じことを意味する表現はたくさんあるから、無難なものを使えばいいはずなんですけど、ここはassじゃなきゃダメなんです。敢えて下品にしてるんですね。と言うのも

「諸君の検討を祈る」と言ってやる気になる兵士は居ないからです(笑)

敢えて表現を下品にすることで、多くの兵士にとって上に立つリーダーが近く感じられるわけです。士気が鼓舞されるんです。この人のために・・・となるんですね。

実はこれって英語とか関係ない話なんですけどね。日本語でも、上司に単に「頑張ろう」と言われるのと、「いっちょやったろうやないか」と言われるのでは全然響きが違いますもんね。

ということで、今回はフォーマルな場で敢えて使われる下品なスラングのパターンを見つけたので、それの紹介でした。

なお、英語の放送禁止用語とか網羅的に知りたい方は『English as a Second F*cking Language』という本があるので、そちらを確認してみるのもいいかもしれませんね。以下の記事でレビューしてますので、よかったら読んでみて下さい。それでは〜

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