ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

ジョークじゃないKnock Knock

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Image by Dennis Larsen from Pixabay

Knock Knockといえばノックノックジョークが有名ですよね。見知らぬ人が尋ねてきて扉が叩かれたシチュエーションで、相手が誰なのか名前を聞いて、その名前が笑いにつながるという定番ジョーク。

例えば次のフレンズの場面では、ロスの昼食のサンドウィッチが職場で盗まれますが、ロスはしっかりとサンドイッチにメモまで付けていました。その内容をチャンドラーが読むと、ノックノックジョークになっていて、持っていかないでと嘆願しています(笑) これはノックノックジョークとしての完成度は低い方かな。

ロス: I still can't believe someone ate it! Look, I left a note and everything.

チャンドラー: "Knock knock." "Who's there?" "Ross Geller's lunch." "Ross Geller's lunch, who?" "Ross Geller's lunch. Please don't take me. Okay?"

Friends/Season 5/Episode 9

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Friends [Credit: NBC]

しかし意外にも、このKnock knockってジョークでないときにも普通に出てくるんです。

そんな例を3つ立て続けに紹介。

まず、ウォーキング・デッドからは、ローリが寝込んでるベスの元に食事を運んでくるシーン。部屋に入るときにKnock, knockと言ってます。

ローリ: Knock, knock.

The Walking Dead/Season 2/Episode 10

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The Walking Dead [Credit: AMC]

次はホームランド。フリーランスとしてCIAキャリーを助けるヴァージルは、寝込んでいるキャリーに食事を運んできます。彼女の寝室に入る際にKnock, knock

ヴァージル: Knock, knock. Your night nurse is here. I made spaghetti amatriciana.

Homeland/Season 1/Episode 12

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Homeland [Credit: Showtime]

最後はアニメのリック・アンド・モーティ。妻が馬の手術をしてる真っ最中に、半開きの扉からKnock, knockの声とともに顔を出したのは夫のジェリーでした。

ジェリー: Knock, knock.

ベス: Jerry?

ジェリー: My manager gave me an hour for lunch, and I thought, "Hey, why not swing by where your wife works?"

Rick and Morty/Season 1/Episode 1

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Rick and Morty [Credit: Adult Swim]

いずれも親しい仲なので、わざわざドアを叩くような事務的なことはしないんですね。声を上げるだけで誰か分かりあえる仲。

そして、これらの例を見たら分かるんですけど、Knock, knockって擬音語(オノマトペ)だったんですね。つまり、あえて日本語訳すれば「トントン」。

自分はこの事実に気付いてちょっと感動してしまいました。だって、knock=叩くっていう固定観念が頭の中にいつの間にか出来上がっているし、英語って日本語と違い擬音語ってあまりないイメージだったから。

動詞自体が擬音語のニュアンスを含んでいるなんて想像の斜め上だったんです。

でも思い返せば、動詞のshhは日本語と同じ「しー、黙れ」という意味だったりするから、英語って最初からオノマトペが動詞として機能してたんですね。自分は今まで全然気付きませんでした。

日本人からすると、「叩く」と「トントン」がknock一語の中に同居してるのはすごく不思議な感じ。だって、意味的には同じでもなんとなく別モンだから、って超感覚的ですね(笑) でも、こういう気付きが言語勉強の一番面白いところだったりすると思うんですけどね、どうでしょう?

今回はこの辺で。それでは、また〜