ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

接頭辞out + 人名を使った面白い表現

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Image by Keith Johnston from Pixabay

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以前、接頭辞out-についてまとめました。一言で言えば、動詞に付いて「〜を凌駕する」の意味が追加されるんですね。

outsmartなら賢さで凌駕だし、outnumberなら数で凌駕するといった寸法です。

そんな接頭辞outですが、CNNでここのところ立て続けに興味深い使われ方をされているのに気づきました。それが「接頭辞out + 人名」です。

英語では、広く固有名詞もそうですが、人名はその名から連想される意味の動詞として機能することがあります。有名なのは、フェイスブックのCEOザッカーバーグですね(笑) 裏切って会社経営陣から追い出すの意味です。

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他にも、例えば、カルロス・ゴーンが不正に報酬を受け取っていたことがニュースで話題になっていましたので、Ghosnは動詞で不正に報酬を受け取るというニュアンスを出せるんですね。もちろん、相手がこのゴーンのニュースを知っていないと通じませんけど。

さて、ここまで基本を抑えておけば、次のCNNのクリップのタイトルはなんとなく分かると思います。 ドン・レモンはCNNの中でも聞きやすいおすすめのニュースアンカーですが、ここではビデオの内容ではなくタイトルに注目。

抜粋すると、

Steve King has 'out Trumped' Trump

Rudy Giuliani 'out-Giulianied' himself

ほら、out + 人名で新しい動詞を作ってますよね。

最初のout Trumpの意味はなんでしょうか? トランプ大統領から連想されること・・・。国境に壁を作るでも良さそうだし、プレイメイトと不倫するもありそうだし、母国を裏切るなんかの意味も最近は出てきてそうです(笑) ただ、ここでは、ニュースの内容からも、人種差別すると言う意味で間違いなし。つまり、このタイトルの意味は、「政治家スティーブ・キングは人種差別でトランプを凌駕した」と言ってるわけです。ちなみにこの人は、白人至上主義を公の場で肯定してしまい、今回ニュースになったのでした。

次のルディ・ジュリアーニは知らない人が多いと思います。9/11の時にニューヨーク市長をやってた政治家兼弁護士。ニューヨークはワールド・トレード・センターがあったのでした・・・。その彼も、今ではトランプ大統領の私設秘書をやっています。メディアに出てきては口角泡を飛ばしトランプ大統領を弁護する日々。ただし、無理やり弁護するので以前の発言と矛盾しまくりなんですね。だから、ここのout-Giulianiは自己矛盾で凌駕と言ったニュアンス。そして、himselfのhimがジュリアーニを表していることに注意してまとめると、この題名は「ジュリアーニ氏、自己矛盾で自身を凌駕する」って感じなんです。

この「out-person-ed person」って言い方、ものすごく面白いですよね。だって、「その人を凌駕する」が簡単に言えてしまう。特に後者のジュリアーニの例なんて、S+V+Oの3つ全てがGiulianiなんです(笑)

ここまでくれば、皆さんの会社の重役がゴーン以上の報酬を不正に得ていた時、なんと英語で言うかは一目瞭然です。

He out-Ghosned Ghosn.

ですね。そして仮に、ゴーン本人が会社に復帰して、次回さらに巨額な役員報酬を不正に受け取ったとすれば

Ghosn out-Ghosned Ghosn.

と言えるわけですね。うひょー、このヘッドラインを是非見てみたい! ゴーン元会長、もう一回頼みます(笑) 

(追記:)ゴーンの例はあくまでも例えで出しているだけなので悪しからず。