ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

推定無罪って「Presumption of Innocence」「Innocent Until Proven Guilty」のどっち?

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推定無罪って英語でなんと言うのだろうかと気になって調べていたんです。一応辞書には、

presumption of innocence

とは載っているんですけど、こんな表現、海外ドラマで聞いたこと無いんですね。弁護士モノ、裁判モノのドラマは結構見ているはずなんですけど。決まってドラマの登場人物はこう言うんです:

Uh, excuse me, innocent until proven guilty?

Better Call Saul/Season 1/Episode 3

You're innocent until proven guilty beyond a reasonable doubt.

Suits/Season 3/Episode 8

She's innocent until proven guilty.

Person of Interest/Season 3/Episode 4

innocent until proven guilty、訳せば「有罪が証明されるまでは無罪」。そのまんまですね。というか、よく見れば、presumption of innocenceって訳すと「無罪の推定」じゃないですか(笑) 日本語の推定無罪と順番逆じゃん。ミルクチョコとチョコミルクくらいの違いがあるのでは・・・

そこで、困った時のWikipediaです:

Presumption of innocence

The presumption of innocence is the legal principle that one is considered innocent unless proven guilty.

Presumption of innocence - Wikipedia

なんとWikipediaにはpresumption of innocenceの方が載っていました。どうも、法律原理的にはこちらの言い方が正式みたい。

そして、スクロールしていくと・・・

"Presumption of innocence" serves to emphasize that the prosecution has the obligation to prove each element of the offense beyond a reasonable doubt (or some other level of proof depending on the criminal justice system) and that the accused bears no burden of proof. This is often expressed in the phrase "innocent until proven guilty", coined by the British barrister Sir William Garrow

とありました。つまり、presumption of innocenceって言い方が分かりづらいから、平易に言い換えたinnocent until proven guiltyが流通するようになった感じかな。

だから、まとめると

  • presumption of innocence・・・法律専門家
  • innocent until proven guilty・・・一般大衆

って分類? でも、海外ドラマのキャラ達だって弁護士や検察なんだから、一応は法律の専門家。なのに innocent until proven guiltyの方を使うってことは・・・脚本家の知識不足? でも、本物の法律エキスパートが出来上がった脚本チェックしてるんだろうし・・・。でも、視聴者はpresumption of innocenceという耳慣れない表現を聞くより分かりやすいinnocent until proven guiltyを好むだろうから・・・。と考えていたら堂々巡り(go around in circles)してしまいました(笑)

そこで、頼みの綱Googleさんに判定してもらいましょう。検索結果の件数で勝負です。

  • presumption of innocence・・・About 6,520,000 results
  • innocent until proven guilty・・・About 21,600,000 results

3倍の差でinnocent until proven guiltyの圧勝。だから、「推定無罪」を専門的でない場面で使う時は「innocent until proven guilty」で良さそうです

ちなみに、「推定無罪」と「presumption of innocence」の順が逆になっている原因は、日本語Wikipediaの記事に載ってました:

「無罪の推定」という表現が本来の趣旨に忠実であり(presumption of innocence)、刑事訴訟法学ではこちらの表現が使われるが、近時、マスコミその他により、推定無罪と呼ばれるようになった。[要出典]

推定無罪 - Wikipedia

なんと、日本語の「推定無罪」が間違っているのでした(笑) 確かに、推定無罪って、考えてみると意味がよく分からないかな。まあ、要出典ですので、信じるかどうかはご自身で判断を。

最後に、Google Books Ngram Viewerで書籍の情報を調査すると・・・え? 逆にこっちはpresumption of innocenceが2倍の差

うーん、なんだかよくわかりませんね(笑) 結論がなくて申し訳ないけど、自分が使うんだったら海外ドラマで使われているinnocent until proven guiltyかなあ。実際、CNNなんかのニュースでも使われているしね。

あ、そうだ、せっかくだから言語の専門家A Way with Wordsで聞けばいいのかも(笑) 日本人として初出演あるなw