ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

先頭の文字を「schm」で置き換えて重要でないことを表す

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海外ドラマの「世にも不幸なできごと(A Series of Unfortunate Events)」って、英語学習の観点からすると、奇妙な具合に教育的なんですよね。以前紹介した小難しい英単語の説明なんてその最たるもの。

今回は、英単語の説明とはまた別の教育的と思われるセリフをこの番組から拾ってみます。それがschm。発音はシュムですね。このネタは自分は知りませんでした。

使い方は簡単。自分にとって重要でない・どうでもいい事を表すのに、その単語を2回繰り返し、2度めの単語の先頭の文字をschmに置き換えるだけ。

例えば、

TOEIC, SCHMOEIC

と言えば、この人にとってTOEICなんてどうでもいいんですね。

English, Schmnglish

なら、英語何それ?って感じ。

実際の世にも不幸なできごとでの説明のシーンは下記。オラフがジョセフィンを船から突き落とした直後です。オラフの部下がジョセフィンのことを心配すると、「Josephine, Schmosephine.」とオラフ。つまり、オラフにとってジョセフィンは、もうどうでもいい存在なんですね。それをこの表現で表しているわけ。blah, blah, blahとかwhateverって感じ。そしてその後、ナレーターさんがこの接頭辞schmの意味することを詳しく説明してくれます。

オラフ部下: But Josephine?

オラフ: Josephine, Schmosephine.

(場面転換)

ナレーター: As I'm sure you know, one way to demonstrate you don't care about something is to say the word and then repeat the word with the letters S-C-H-M replacing the real first letters. If you didn't care about truth and justice, for example, you might say "truth, schmuth" or "justice, schmustice."

A Series of Unfortunate Events/Season 1/Episode 6

こうなると、他の海外番組でも使われているのか知りたくなりますが、ビッグバン★セオリーで使われていました。

場面は、ペイントボールのゲーム中ハワードがレスリーとイチャイチャしていたのが判明したところ。シェルドンは軍法会議ものと怒りますが、ハワードはというと「Court-martial, schmort-martial」と意に介せず。レスリーと仲良くなれたほうが重要なんですね。

シェルドン: My good man, dereliction of duty in the face of the enemy is a court-martial offense.

ハワード: Court-martial, schmort-martial, Leslie Winkle is the fifth girl I've ever had sex with.

The Big Bang Theory/Season 2/Episode 16

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The Big Bang Theory [Credit: CBS]

さて、ハワードがこの表現を使っているのには意味があって、彼は番組上はユダヤ人の設定です。

そして、urban dictionaryでこのschm-を引くと、イディッシュ語風にしてるということが分かります。

schm-

Dismissive prefix added to the second iteration of the noun being dismissed.

A pseudo-Yiddish-ization.

Urban Dictionary: schm-

確かに、schmで始まる単語のschmuckは、英語のassholeのイディッシュ版でした。

ということは、最初に出てきたオラフ伯爵も設定がユダヤ人だからこの言い回しなんでしょうか? と疑問に思って深堀りしたら、どうも世にも不幸なできごとの作者自身がそうみたいですね。

「schm」一つからから、こんなところまで勉強できちゃいました(笑)