ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

ネット時代のShaming(シェイミング)

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shameといえば以前「恥を知れ」のShame on you!を記事にしましたが、今回は動詞のshame、「恥ずかしい思いをさせる」の紹介です。

と言っても、一見あまり使い所のなさそうなこのshame。実は、ある意味、ネットと親和性がすごくあるので、最近頻繁に使われるんですよね。○○-shameと接尾辞的に。

典型的なのがfat-shame。意味は、太った人物の体型を笑って、恥ずかしい思いをさせるんです。でも、どうやるのでしょう? そこにネットが入ってくるんですね。

例えば、カラテキッドの続編『コブラ会』。この中で、太った女性がクラスメートからfat-shamingされます。豚鼻の動画を作られ、学校全体に拡散されるのです。

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Cobra Kai [Credit: YouTube Premium]

ほらね、ネットがshamingを容易にしてるのがわかりますね。

他にも、body-shamingがテーマの一つの『欲望は止まらない!』では、教会主催の美人コンテストで、参加者が「body-shameされてた時にジーザスが私のチアリーダーだった」とスピーチ。つまり、体型で周りからからかわれていたのですね。

女性: When people body-shame me, Jesus is the cheerleader on the inside of me

Insatiable/Season 1/Episode 7

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Insatiable [Credit: Netflix]

ちなみにこの番組『欲望は止まらない!』は、デブの高校生がスリムになって美人コンテストで新しい人生を見つける的なあらすじなので、「スリム=勝ち組、デブ=負け組」という等式、つまりbody-shamingを助長してるという非難がありますね。fat-shamingとほぼ同じ意味。それにしても、change.orgで署名を集めるところまで行ってるんですね(笑)

www.change.org

他にも、探せばこの○○-shameはたくさん出てきます。

slut-shamingなら、フシダラな(slut)女性に恥ずかしい思いをさせる、非難する的に使われますし。

en.wikipedia.org

実際、アニメの『ビッグマウス』では、娘が大人のブラを買いたいというのを理由をつけて拒否る母親に、娘が「私のことslut-shamingするのか」と問い詰めるシーンがありました。

Are you slut-shaming me?

Big Mouth/Season 1/Episode 5

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Big Mouth [Credit: Netflix]

さて、ここまでshamingの基本を抑えたところで、本題に入ります(←入ってなかったのかw)。

この「shaming」の検索頻度をGoogleトレンドを見てたら、非常に面白い傾向を発見しました(だから、この記事ができたんですけどね(笑))

それまで全く使われないぺんぺん草も生えない焼け野原だったのに、2012年の8,9月に突如急上昇してるんですよ。

では、その時一体何があったのでしょうか? 当然疑問に思いますよね? そこで調べてみると・・・

なんと、Dog shamingミームになって大流行したんですって(笑)

何なの? ドッグ・シェイミングって(笑) 犬に恥ずかしい思いをさせる??

en.wikipedia.org

記事を詳しく読んでみると

Dog shaming

Dog shaming, also known as animal shaming, is an internet meme in which an image of a dog or other animal is uploaded to the internet with a sign which describes some recent negative behaviour perpetrated by the animal. The meme originated on Tumblr in August 2012.

犬シェイミング(動物シェイミングとも呼ばれる)はネットミームである、飼い犬や動物にメモ書きを付けた画像をネットにアップロードする、そのメモには最近その動物が犯した否定的な態度が表現される

Dog shaming - Wikipedia

つまり、ペットが粗相などした時に、「私は居間でおしっこしちゃいました」と(人が)書いて、そのメモとペットを写してネットにアップロードする行為のことなんですね。なにそれ、意味あるの?(笑) 単なる飼い主の自己満足じゃないですか。だって、ペット自身はashamedにならないんですから。

でも、このDog shaming以降、検索キーワードで継続的に使われるということは、人々がshamingを色々なことに使いだしたことの裏返しでもありますよね。

なお、このshamingは昨今コロナウィルスでも脚光を浴びています。

例えば、mask shaming。公共の場でマスクをしてないと非難され、最悪ネットで晒されるんです。

www.nbcbayarea.com

他にも、ソーシャルディスタンシングやロックダウンの制限を守らない人々をネットに晒すpublic shamingなんてのも、一部の国(特に、コロナの抑え込みに成功してる国)では全国的に実施中だったりします。

www.npr.org

日本でも、閉店要請にも関わらず開いているパチンコ屋の名前を出すことを行政やってましたので、基本的には同じ発想ですね。そんな記事には、当然shamingが使われています。

www.japantimes.co.jp

ということで、今回紹介したshaming。インターネットで手軽に情報が拡散できるこの時代だからこそ、これだけ広まっているのかもね。だってさ、パチンコ屋の名前なんて官報に出しても、情報はすぐ古くなるし、そもそも誰も読まないので、効果もなにもないだろうし。そういう意味で、冒頭で「ネットと親和性がある」と言ったのでした。

今後、どんなshamingが現れるか考えてみるのも面白そうですよね。まあ、英語ができないshamingはあって欲しくないかな(笑)

それでは、また〜