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タイニーハウス ~大きなアメリカの極端に小さな家~(Tiny House Nation)の感想

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ネトフリの「クィア・アイ」を見終わった後にプログラムにおすすめされた「タイニーハウス」を見てみました。小さい家に住み移ること決めたアメリカ人を建築面で助けるジョンとザックがホストのリアリティショーです。クィア・アイを知ってる人なら、あれの家版とでも言えばいいのかな。

自分の興味の焦点は、何故Tiny(小さい)か?、です。なんでわざわざ小さい、トレーラーサイズのいわゆる「うさぎ小屋」にアメリカ人が住みたいのか、そのメンテリティが知りたかったんです。それで、シーズン1をサクッと見てみました。以下その感想です。

まず最初の疑問に対する回答。これは、経済的な問題、家を追い出される、ミニマリズムへの憧れ、なんとなく(笑)、子どもが独り立ちし現行の家が大きすぎるから、トレーラーでどこでも好きなところに移動できる、という感じでした。

面白いのが、全般的に依頼者側に「Go Tiny!」への積極性があまり感じられないんですよね。番組が無料で作ってくれるんだから、それに乗っかろう的な意図さえ感じました。というのも、自分が今住んでいるところの1/5のサイズの場所へ住み移ることになってるのに、みんな結構呑気なの。皆さんが今週末、今の1/5の狭さの場所に引っ越すことになったら、めっちゃ慌てますよね? どれを持っていくかとか考えるじゃん。でも、この番組の依頼者はしないんです。ホストに言われて初めて荷物の優先順位を付け出す。そして最終的には、「不承不承」断捨離的なことはするんだけど、これは親父が残してくれた家宝だからと、レコード数百枚を持って引っ越ししたりする依頼者がいるんです。それが信じられない。

だったら最初から「Go Tiny!」なんて言うなよ!

と茶の間で視聴者が一斉に突っ込む瞬間です(笑) こんな瞬間がワンサカと出てきます。

個人的には、こういった節々から、「ああ、これははじめから作られた台本ありのリアリティショーなんだな」と透けて見えてきて、「クィア・アイ」には到底及ばない印象でした。

あと、この番組の最大の問題点が、依頼者がsuffer(苦しむ)しないんです。ホストの二人がsufferする(笑) 依頼者は単に駄々をこねるだけ。途中から、あれが欲しい、これが欲しいと無理難題言ってホストを困らせるだけ。前述のレコード数百枚なんか、急遽それ用のスペースをわざわざ作ってあげたりする感じ。「クィア・アイ」だと対象者は頑張るシーンがあるじゃないですか。自分の殻を破る瞬間。comfort zone(安全地帯)からの脱却。それがこの番組では欠落してるんです。

だから、「カタルシスが全くない=見てても感動もへったくりもない」んです。

「あっそ、ただで作ってもらって良かったね」、これしか感想がない(笑)

一応、番組上、タイニーハウス に移る際の大きな典型的障害が2つあって、それが近親者からの反対と、前述の不要なものの廃棄なんですけど、前者はなぜかホスト二人がその反対してる人を説得するので全く意味ないし、後者に関しては思い入れの品を捨てる苦悩や葛藤があるはずなのに、それが番組内で描かれないんですね。というか、引っ越す時に本当に捨てているのか疑問。

そこで、私がこの番組をクィア・アイまで高めるソリューションを考え出しました。著作権は放棄しますので、ご自由にお使い下さい。そのアイデアとは・・・

近藤麻理恵を参加させればいいんです!

そう、こんまりメソッドの近藤さん。彼女は単独の番組なんかするよりも、この「タイニーハウス」に出演し、依頼者の断捨離に貢献するべきなんです。どうかな? めっちゃいいアイデアだと思うんだけど(笑)

最後に、もう一つこの番組の欠点。それが・・・

作られる家が全部似通ってしまう

のです(笑) そりゃそうですよね。トレイラーハウス型で、空間が限られるので、ロフトに子供用のベッド、大人用はもちろん壁に収納可能にならざるを得ません。ちなみに、英語で聞いていると この意味の「Murphy Bed」という英単語を自然と覚えられます(笑) そのくらい頻発します。また、階段には収納スペースを用意したり、棚がスライド式になってたりも共通です。

だから番組内では、必ずホスト二人からのサプライズがタイニーハウスに追加されます。例えば、野外シアターとか。ミニ冷蔵庫やポップコーン製造機まで付いて、仲間とビール飲みながら巨大スクリーンに映った映画が見られるんです。でもさ・・・

「Go Tiny!」はどこ行った?? ポップコーン製造機なんて要らんだろ!

とお茶の間総ツッコミの瞬間なんですね(笑)

一応、番組最後にタイニーハウスに移り住んで三週間後、と言った場面が流れるんですけど、そこもクィア・アイの方が一枚上。あっちは、ファブ5が視聴者と共にスクリーンを見守りますが、こちらはホスト二人は蚊帳の外。そこも詰めが甘く感じてしまいました。

という感じで、自分の中では「クィア・アイ」の足元にも及ばない印象です。どうしても暇なら見てもいいと思います。

ちなみに、IMDbのレビュー欄に載ってた「YoutubeチャンネルLiving Big In A Tiny Houseの方がマシ」というのを受けてそのチャンネルのクリップ数本を見てみましたが、確かに「Living Big In A Tiny House」は面白いですね。これはいいチャンネルを紹介してもらった(笑) それでは〜

www.imdb.com

www.youtube.com