ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

クィア・アイで場面転換時に使われるキャッチコピー鑑賞

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クィア・アイ(Queer Eye)のシーズン3を週末見ましたけど、これが本当に良かった。シーズン1,2と同様、依頼者の外見・環境だけでなく、中身まで変えてしまうファブ5にもう感動の嵐。このフォーマットで末永く続いて欲しい番組ですね。見たことない人は人生を少し損していると言っても過言でないので、ぜひご覧ください。ネットフリックスには現状ビッグバン★セオリーの最初のシーズンが見られなかったり不満も多いんですけど、クィア・アイだけは本当に素晴らしいです。

さて、そんなこの番組を英語ネタを探しながら見てたんですけど、場面転換(日を跨ぐ)時に表示されるキャッチコピーが結構練られていることに気づいちゃいました。そこで、今回はそれを見てみたいと思います。元ネタが何なのかや、どんなpun(ダジャレ)が込められているかを一緒に見てみましょう。

Burnin' the Brisket at Both Ends

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Queer Eye [Credit: Netflix]

これはシーズン3のエピソード3から。朝3時から夕方まで働きっぱなしでバーベキュー屋を切り盛りする姉妹のイメチェンに挑むファブ5の回。

バーベキュー屋なのでBrisket(牛の胸肉)を焼くのがお仕事。そして、このキャッチコピー「Burnin' the Brisket at Both Ends」は「ブリスケットを両側から焼く」と言ってますので、何も知らないと「ふーん」とスルーしてしまいそうですが・・・

実は、朝から晩まで働きまわるというイディオム

burn the candle at both ends

(idiomatic) To work hard night and day.

burn the candle at both ends - Wiktionary

に掛かってるんですね。ろうそくの代わりにブリスケット。ほら、結構すごくない? 働き者のバーベキュー屋姉妹を見事に表していますよね。

こういうのは、実際のイディオムを知らなくても問題はあまりないかな。何か裏にありそうだと感じる嗅覚を育てましょう(笑)

Jess We Can

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Queer Eye [Credit: Netflix]

これはシーズン3のエピソード5から。黒人レズビアン女性が今回のターゲット。親と死に別れ、育ての親の元で暮らしていたジェスですが、レズビアンであることを知られ信心深い育ての親元から追い出されます。友達の家を転々として、現在自分の人生に絶望している彼女。どうやってファブ5が彼女を変身させるかは実際番組を見て頂くとして、このキャッチコピー「Jess We Can」は当然「Yes We Can」に掛かってますね。オバマが選挙で使ったフレーズとして最近では有名。「ジェス、君だってやればできるんだよ」というファブ5からの温かいメッセージにもなっています。

Not URL But IRL

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Queer Eye [Credit: Netflix]

家に籠もってパソコンの前でゲームばかりするオタクのトーマスが登場するのはシーズン3のエピソード7。そんな彼も21歳の誕生日間近。自分の世界の殻を破って、現実に目を向けられるようになるのか、ファブ5の手腕が問われます。

このキャッチコピー「Not URL But IRL」はちょっとむずかしいですね。パソコンゲーマーなので「URL」は分かりますよね、オタクの記号として。そして、「not A but B / AでなくB」という構文なのも分かります。問題は URLと対になっているIRLですね。一目ネットスラングっぽいので、ここではおなじみUrban DIctionaryを紐解いてみましょう:

IRL

Abbreviation for "In Real Life." Often used in internet chat rooms to let people you are talking about something in the real world and not in the internet world.

Urban Dictionary: IRL

つまり、ネットの世界じゃなくて、リアル・現実でってことでした。まさしく、ゲーマーのトーマスに必要な事になってます(笑) このエピソードは変なステレオタイプ「オタク=アニメ好き=日本好き」があって個人的に面白かったです。

最後に

今回はファブ5の実際のセリフではなく、場面転換のキャッチフレーズにフォーカスしてみました。たまには、こういうのも面白いですよね。だって、番組スタッフが会議室でウンウン唸って考え出してるんでしょうから、スルーは失礼です(笑) 

ちなみに、1エピソードに3回くらいキャッチコピーが出てくるので、全部で結構な数になると思います。と言っても、全部が全部ハイレベルってわけでもないですけど。

「クィア・アイ」をこれから見られる方は、是非場面転換の際のキャッチコピーにも是非注目してみて下さい。


番組見終わったら、次のシーズンまでファブ5の本を読みつつ待つのもありかな(笑)

Queer Eye: Love Yourself. Love Your Life.

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  • 作者: Antoni Porowski,Tan France,Jonathan Van Ness,Bobby Berk,Karamo Brown
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