ドラマの中の英語

The Name of the Game Is Communication

Uncalled-for / お呼びでない

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Image by Andrew Martin from Pixabay

今回は日本語と英語で意味が奇遇にも一致するネタです。

call forは「求める、必要とする」意味で頻出の句動詞。

例えば以下は、Thai PM calls for probeなので、タイの首相が調査を求めた、といった具合。ここまでは簡単ですね。

www.reddit.com

さて、このcall forですが、ハイフンを付けunで否定するuncalled-forで「求められていない」という形容詞にも実はなるんです。誰からも求められていない物を形容するのに使われます。例えば、海外ドラマだと、葬式での死に関する冗談といったその場にふさわしくない行き過ぎた行動について使われたりします。そういったジョークは葬式参列者は誰も求めていないんです。別に笑いたくて葬式に来てるのではないのですから。

海外シットコム「ビッグバン★セオリー」では、シェルドンとバリーの口論中にこのuncalled-forが使われていました。シェルドンがバリーの発音の悪さ(/r/が/w/になる、rhotacism)を"Bawwy"と発音して皮肉ると、バリー自身は深く傷つきます。すかさずシェルドンはuncalled-forと言って、前言を撤回。こういった行き過ぎの発言に使われる感じですね。

シェルドン: Isn't that right, "Bawwy."

バリー・クリプキ: Is...? Is that a reference to my speech impediment? That's pretty hurtful. I... I can't control it.

シェルドン: You're right, That was uncalled-for. I take it back.

The Big Bang Theory/Season 7/Episode 10

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The Big Bang Theory [Credit: CBS]

さて一方、日本語の「お呼びでない」には「求められていない」の意味がありますよね。「お呼びでない」といえば、コメディアン植木等のギャグみたいですが、Wikipediaにその誕生秘話があったのでチラッと紹介します:

小松が植木の付き人時代、『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ)でのショートコントの最中に勘違いをして、出番前ではないのに「出番です」と植木に言ってしまい、植木がつい舞台に出てしまった。当然、周囲は植木の場違いな登場に唖然としたが、その瞬間に植木は機転を利かせて「お呼びでない……? ……こりゃまた失礼致しました!」とアドリブを放った

小松政夫 - Wikipedia

つまり、彼は求められていないのに舞台に出てしまったのですね(笑) だから「お呼びでない」なのです。

ところで、動詞callには元々「呼ぶ」の意味があるわけですよね。だから、uncalled-forが「お呼びでない」になるのはよく考えたら・・・当たり前じゃ・・・ない?? これって、なんかかなり不思議なんですよ。うわー、英語と日本語で一致してるー、みたいな感じ(笑) call forだと「求める」だからちょっと違うんだけど、否定にするとなんか一致しちゃう。発想が同じなのかな? 結構面白いですよね。

ということで、uncalled-forに「お呼びでない」の意味があることが分かったところで、また次回。それでは〜