『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』のあらすじ

『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』の番組宣伝ポスター
Firefly [Credit: Fox]

『ファイヤーフライ 宇宙大戦争(Firefly)』はSFの設定で西部劇をやってみた作品。『HOMELAND』のジェシカ役のモリーナ・バッカリン(Morena Baccarin)の若い時の作品ということで見てみたらまあまあ面白かった。でも相変わらずお色気担当というか娼婦やってるんですね(笑)

閑話休題。この海外ドラマの舞台は宇宙。地球が消滅してからだいぶ時が経って、人類が宇宙に散らばり住んでいる世界。政府連合のコアが中央を統治している。セレニティ号の船長は昔反体制派として戦争をし敗れた経験を持つ元軍曹のマル。曰く有りげなビジネスをして日々の生活の糧としている彼が、いかにも怪しい乗客達をセレニティ号に乗せたところからストーリーは始まる。その中の一人が少女リヴァー。演じるのは後で『ターミネーター』のサラ・コナー役となるサマー・グロー。彼女の持つ特殊能力をコアが研究していたところに、医師の兄サイモンの助けを得てセレニティ号に逃げ延びたところから、セレニティ号はコアに狙われるようになる。乗客は兄妹以外にも一癖も二癖もある連中だ。

そんな彼らが辺境の惑星をコアに追われながら旅する設定。各エピソードごとに訪れた先の惑星で一騒動が持ち上がる。彼らがどうやってそれを解決するのかが見ものだ。

本作を一言で言えば、船長とクルー、娼婦と乗客が宇宙の辺境をコアから身を隠し、トラブルに見舞われつつも旅する姿を写す一大活劇だ。

『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』で、セレニティ号の船員と乗客
Firefly [Credit: Fox]

『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』の感想

パット見はCGは年代を感じることは否めないけど、頑張っている感じで好感が持てる。個人的にクルーの一人のメカニックの女性ケイリーがお気に入り。少し『フレンズ』のレイチェルに似てて可愛い。この女の子がメカに詳しいというドラゴンボールのブルマ設定はドラマでよく出てくるパターン。TV TropesによればWrench Wenchと言う名前がついている。

Wrench Wench

メカへの嗜好は伝統的に男性の強みだが、Wrench Wenchは女の子で、そのアイデアが絶対的に誤っていることを証明する。彼女は自分の仕事に対し技能があり、自信を持つ

Mechanical inclinations have traditionally been the forte of men, but the Wrench Wench is a girl who proves the former idea is definitely wrong. She will always be skilled and confident about her own work

ところで、この世界は中国がモチーフになっているのか、エキゾチックな場面がちょくちょく見られる。かなり意味不明な設定だが、監督か誰かが好きだったのかもしれない。セレニティ号乗員は体制側コアとは反目してて、しかも乗客の一人がそのコアが探している人物とあって、辺境の惑星でのマル達の裏稼業や人情話を描きつつも、主題はコアとの対立だ。

タイトルの『ファイヤーフライ』はホタル(firefly)の意味ではなく、この世界でのファイヤーフライ級という宇宙船のクラスから来てるっぽいが、何もない暗黒の宇宙辺境を一人行くセレニティ号は、まさに闇夜に浮かぶ一匹のホタルと言えなくもない。

『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』で、宇宙の辺境を行くセレニティ号
Firefly [Credit: Fox]

なお、このドラマの登場人物は、前述のサラ・コナー以外にも、海外ドラマが好きな人にとってはどこかで見たことある人ばかり。チェックしてみるとより楽しめると思う。

シーズン数はたった1だけ。しかもオンエア時は視聴率的に不評で、エピソードが14から11と減らされてしまった。その後DVDで人気が出たという感じで、IMDbでの評価は★9.1と嘘のように高い。明らかにマニアックな人気を集めている事が分かる。ただ、自分的には普通の佳作ってだけで★7くらいかな。

続編として映画版があるらしいけど、個人的にはそこまでして見たいわけではなかった。そういえば、IELTS Energy Podcastのジェシカが好きな海外ドラマの一つだった気がする。まあ、時間が有り余ってたら見ても良い作品かな。★9.1はoverratedだと思う。なぜそこまで外人が惹かれるのか、今度レビューをチェックしないといけないかもね。それでは〜