チャット欄に流れる「I Was Here」の過去形の意味とは?
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「I was here」??
先日Twitchを眺めていたら、世界記録更新のゲームプレーに対して面白いコメントが流れてきました。それが「I was here」
「ここに居る」と自分の存在を主張したいようなのですが、問題はなんで過去形をわざわざ使っているのかです。実は、この後にも何名ものユーザーが「I was here」と書き込んでいるんですよ。現在形は一人も居ない。
このユーザーはこのコメントを書き込んだ直後にチャットから離れたんでしょうか?(つまり、コメントが流れるときにはもう不在?) でも、この後にもコメントしてるので、どうもそうではなさそうです。
実は、大きなヒントが上のチャット欄画像の一番下にあります:
HELLO YOUTUBE
Twitch上であるにも関わらず、何故かライバルのYouTube向けに挨拶してるんです。
つまり、このユーザーは、直前のゲームプレーが世界記録更新なので、YouTubeに転載されることを見越して、YouTubeで視聴するであろう人向けに挨拶してるのですね(笑)
YouTubeで当該クリップを見ると
そして、何てことはない、「I was here」も実は全く同じ理屈なんです。
実際、数日後にこの世界記録更新のゲーム実況が転載されたYouTubeクリップを見てみると・・・
というように、あたかも「(世界記録が達成された時)僕はここに居た」とYouTubeの視聴者的には受け取れるようになっているんですね。つまり、過去形の「I was here」がYouTubeでは100%意味を成すんです。
だから結局「I was here」はYouTube、Twitter、Facebook等に転載されることを踏まえ、その視聴者向けに敢えて過去形にしてるのでした。そして、この世紀の瞬間に自分は生で立ち会えた(転載された動画を見てる君たちは残念w)と自慢してる感じなのですね。なんじゃそりゃ(笑)
これ、なかなかおもしろくない? 転載を織り込んで敢えて時制を過去形にするって。
『ショーシャンクの空に』の例
ちなみに、名作映画『ショーシャンクの空に』にも、同様のアイデアのシーンがありました。
刑務所を50年務めたブルックス(鳥好き司書のお爺ちゃん)は釈放されます。しかし、外の世界に馴染めず結局自殺。
ダイイング・メッセージは「Brooks was here」なのです。それをレッドは後日見ることになるのですが・・・。詳しくは映画を是非。
最後に
今度、転載されそうなライブ実況のチャット欄に偶然居合わせた時は、「I was here」ってコメするのも一興かもしれませんね。
それでは〜
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