I don’t have much money, but, boy, if I did

I’d buy a big house where we both could live

Your Song by Elton John

感情が高まり思わず口にする「Boy」

アマゾン・プライム・ビデオの『ザ・ボーイズ』 シーズン2が始まった記念というわけでもありませんが(笑)、今回は 間投詞の「boy」について見ていきます。「少年」ではありませんよ。

これは英語のテスト勉強してるだけでは、絶対分からないし、予想もつかない表現。でも、日常的によく出てくるんです。そういうのが学べるのが海外ドラマ視聴のいいところなんですよね。

このboyの使われ方は、ちょっとした驚きや落胆なんかで思わず口に出てしまうって感じで使われます。日本語訳は「おいおい、まじか、いやはや」とかそんな感じですね。「Oh boy」となることも多いようです。

boy

間投詞

驚き、喜び、憧れの叫び。

Interjection

Exclamation of surprise, pleasure or longing.

oh boy

間投詞

落胆、あきらめ、憤り、腹立ち(皮肉)の表現。

Interjection

An expression of dismay, resignation, frustration, or annoyance (sarcastic).

エルトン・ジョン『Your Song』の「boy」

だから、冒頭に掲げた『Your Song』の歌詞中のboyは、貧しく歌しか彼女にプレゼントできない男が「もしお金持ちだったら彼女になにができるか」と考える際に思わず出た感情なのです。

海外ドラマでの間投詞「Boy」

それでは早速、海外ドラマからこの「(oh) boy」が出てくる場面をピックアップして見ていきましょう。

『ザ・ボーイズ』から

もちろん、最初は『ザ・ボーイズ』から(笑)

セブンの会議シーンから。ホームランダーはスターライトから質問を受けます。それを「over to you」でAトレインに振ると、Aトレインはそもそも会話を聞いていなかったようで「What?」。これにはホームランダーも「Oh, boy」と落胆を示します。皆さんも会議中に参加者へ話を振ったのに聞いてなかったら「おいおい」と思わず口に出てしまうのではないでしょうか。まさにこれがboyの正体なんですね。少年とは全く関係なし(笑)

ホームランダー: Good question. A-Train, over to you.
Aトレイン: What?
ホームランダー: Oh, boy.
『ザ・ボーイズ』で、ホームランダーはAトレインに落胆
The Boys [Credit: Amazon Prime Video]

『ビッグバン★セオリー』から

次は『ビッグバン★セオリー』のシェルドンが夜中に大音量で変なBGMを流している場面。レナードは起き出して来て、ヘッドホンでやってくれとすごい剣幕で苦情を入れます。それにはシェルドンも「Boy」と驚きを隠せません。ここでは、そんなに怒ることか?って感じですけど、夜中に騒音たてられたら普通怒りますよね(笑)

レナード: I’m trying to sleep. Good night.
シェルドン: Boy.
『ビッグバン★セオリー』で、レナードは騒音でシェルドンに怒る
The Big Bang Theory [Credit: CBS]

『ウォーキング・デッド』から

最後は『ウォーキング・デッド』。シェーンとカールが網で魚取りをしてるシーン。カールの網に入っていたのは魚ではなく土砂。それを聞いたシェーンは「Oh boy」と落胆を表します。カールのことをboyと呼んでいるのではありませんよ(笑)

シェーン: What do you got? What do you got?
カール: Dirt.
シェーン: Oh boy.
『ウォーキング・デッド』で、シェーンとカールは網で魚取りをする
The Walking Dead [Credit: AMC]

最後に

いかがだったでしょうか? この落胆・驚きを表す間投詞「boy」は日常会話で頻繁に使われるので覚えておいて損はありません。

こんなフレーズ使わないとお思い人がいるかも知れませんが、実はこの「boy」って使ってみると非常に便利なんですよね。なので私は、日本語でも「Oh boy」とつぶやいたりしてます(笑) 帰宅中に雨に降られたら「 boy」だし、コンビニでペットボトル買うのに万札しか財布になかったら「boy」という具合。あくまでも自分自身に言う感じですね。ほらね、結構便利じゃん。「I am a boy」なんかより使えること間違いないです(笑)

ということで、日本中に「boy」とつぶやく人が増えることを祈りつつ。それでは、また次回。