「深刻だ」という意味での「Heavy」を映画『BTTF』から
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『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で時代差を感じる演出
映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』と言えば、過去に行ったり未来に行ったり、タイムトラベルがテーマなので、画面の隅々に時代を感じさせるようなギミックが散りばめられています。
例えば、次は1985年のマーティが住んでる郊外の新興住宅街。
しかしその場所も、30年前の過去に行けば、まだ整地すらされてない状況。
人々が新興住宅を求めて郊外に出ていく歴史と供に、時代差も感じさせてくれます。
他にも、服装・髪型・ファッションなんかもそう。
次はマーティの服装ですが、1955年にはまだダウンのベストなんてないものだから、会う人はみなマーティを船員と見なします。救命用のライフジャケットと勘違いするんですね(笑)
言葉遣いでの時代差
そんな、時代差を感じさせてくれるものの一つに言語も当然ありますよね。言語は生き物ですから、30年の月日が経てば、相当変わるものなのです。
当然、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』にもそれはあって、例えば次は過去の学校でのマーティとドクの会話シーン。
自分の実の母親に惚れられてしまったマーティは、その事実をheavyと表現します。ここは物理的に質量が重いというのではなく、その状況が重い=深刻だというわけですね。この「重さ」は日本語にも全く同じものがあります。
ドク: Precisely.
マーティ: Whoa. This is heavy.
ドク: There’s that word again. “Heavy.”
しかし、ドクはそのheavyの意味が全くわからないのです。従って科学者らしく、未来の地球の重力に問題が発生していると考えてしますのです(笑)
これはちょっとした笑いですが、たった30年で言語やボキャブラリがこんなに変わるという事実も表していますよね。
ということは、古い映画なんて英語勉強に無価値?
実は私は、そうは思わないんですよね。逆に、 古い映画や海外ドラマは使われている英語が古いということで敬遠してる人がいたら、そんな細かいこと気にせずに、是非とも映画を純粋に楽しむことをおすすめするくらいです。
だって結局、今の英語だって数年したら古くなるんですから、気にするだけ損というもの。だったら、楽しんだもの勝ちなんです。
それから、使われるボキャブラリが違ったりするので、思わない気付きに出会えたりするのも古い映画を見る時の魅力の一つかな。
それでは、また〜
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